参院選前に確認しておきたい維新の会の正体【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第19回
■ウイスキーがお好きでしょ
安倍晋三の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会で、サントリーが2017〜19年、計400本近い酒類を無償で提供していたことが判明。政治資金規正法は企業の政治家個人への寄付を禁じており、違法な企業献金に当たる可能性がある。会場のホテル側が作成した資料に「持ち込み」として酒類の記載があり、サントリーの広報担当者は無償提供を認めた。
*
石川さゆりの「ウイスキーが、お好きでしょ」の替え歌を作った。
〽ウイスキーがお好きでしょ
もう少し貢ぎましょ
*
共産党の山添拓議員は、前夜祭を主催した安倍晋三後援会は、企業が寄付できる「政党」「政治資金団体」ではないと指摘。無償提供が行われていた時期は、政府・与党が酒税変更を検討していた時期が重なる。報道によると、税制改正で大打撃といわれたサントリーホールディングス現社長の新浪剛史が安倍らと会談を重ね、酒税の税率一本化は26年まで先送りされた。山添は「酒の提供は酒税変更先送りのお礼との疑惑もあり、政治をゆがめた疑惑だ。調査すべきだ」と求めたとのこと。
*
「安倍が国会でついた嘘は118回」という情報がツイッターなどで拡散されているが、完全にミスリードである。これは「桜を見る会」の前夜祭に関連して2019年11月~2020年3月についた嘘の数にすぎない。要するに氷山の一角。安倍がついた嘘は膨大な数にのぼる。
*
憲政史上最悪と名高い安倍政権を7年8カ月にわたり支えてきたのがカルトや政商、「保守」を自称するいかがわしい勢力だった。「桜を見る会」には、百田尚樹、有本香、ケント・ギルバートといったネトウヨライター、安倍に近い統一教会の関連政治団体・世界戦略総合研究所の事務局次長や悪徳マルチ商法「ジャパンライフ」の会長、反社会勢力のメンバー、半グレ組織のトップらが招かれていた。コレは、遠い日の花火ではない。
*
参院選(山口選挙区)に立憲民主党から出馬する安倍の元秘書秋山賢治の自宅の玄関付近に異臭のする液体のようなものがまかれ、自宅前に張ってあったポスターも剥がされる被害も発生。立民の事務所に止めていた立民関係者の車も同様の嫌がらせに遭ったとのこと。
*
河瀨直美が総監督を務めた東京五輪公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A』が、6月3日から日本で公開された。報道によると、東京都内の新宿、渋谷、池袋周辺の主要な映画館でも、公開初日の段階で空席が目立っており、1枚もチケットが売れてない回もあるとのこと。河瀨をめぐっては、撮影助手や男性スタッフに暴力を振るったとの報道があり、その対応が興行に影響を与えた可能性もある。最初から最後まで不祥事が続いた東京オリンピック。新型コロナの流行も重なり東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県の会場は無観客開催になったが、映画も無観客開催か。別の意味で「記録」をつくったのかもしれない。
- 1
- 2
KEYWORDS:
- ウィスキー
- ケント・ギルバート
- サントリー
- サントリーホールディングス
- ジャパンライフ
- だから何度も言ったのに
- ネトウヨ
- パワハラ
- 世界戦略総合研究所
- 企業献金
- 公選法違反
- 共産党
- 内部告発
- 刑事告発
- 前夜祭
- 半グレ組織
- 参院選
- 反社会勢力
- 吉村洋文
- 夕食会
- 大阪コロナ大規模医療・療養センター
- 安倍政権
- 安倍晋三
- 山添拓
- 岬麻紀
- 悪徳マルチ商法
- 撮影助手
- 政佳会
- 政党
- 政党交付金
- 政党助成法
- 政治資金
- 政治資金団体
- 政治資金規正法
- 文通費
- 新型コロナ
- 新型コロナウイルス死者数
- 新浪剛史
- 明石市市議会議員
- 暴力
- 有本香
- 東京2020オリンピック SIDE:A
- 東京五輪公式記録映画
- 松井一郎
- 桑原久美子
- 桜を見る会
- 森勝子
- 河瀨直美
- 無償提供
- 無観客開催
- 猪瀬直樹
- 男性スタッフ
- 百田尚樹
- 石川さゆり
- 福保会
- 秋山賢治
- 税制改正
- 税率一本化
- 立憲民主党
- 経歴詐称
- 統一教会
- 維新の会
- 維新信者
- 虚偽記載
- 足立康史
- 身を切る改革
- 違法
- 適菜収
- 選挙資金借用問題
- 選挙運動費用
- 酒税変更
- 酒類
- 高木かおり