世界征服と家族【世界征服ラジオ#6】中田考×えらいてんちょう
ハサン中田考×えらいてんちょうの【世界征服ラジオ】#6
世界征服博士のハサン中田考と、革命家のえらいてんちょうがお届けする「世界征服ラジオ」。「世界征服ラジオ」はYoutube、web記事配信、リアルイベント、書籍出版、電子書籍出版、オーディオ出版、note (これから・・・)、絵本、Tシャツ、グッズ販売などなど・・・世界征服のために超メディアミックスで展開してまいります。世界征服をするために知りたいことなど読者からの質問も随時募集。第6回は「世界征服と家族」。 結婚とは? 子供とは? 家族とは? 世界征服という視点から考察する。
■結婚もできなければ世界征服なんかできない!
えらてん:はい、今日も始まりました世界征服ラジオ。この番組から世界征服をしていこうというコンセプトでやっています。司会を務めますえらいてんちょうことえらてんです。
中田:こんにちは、世界征服の専門家ハサン中田です。
えらてん:毎回「世界征服と◯◯」というテーマで話しているんですが、今日は「世界征服と家族」「世界征服と結婚」「世界征服と子供」といったテーマでお願いします。世界征服するために家族とどう向き合っていくべきなのか、どういう相手と結婚すべきなのか、そういう話をうかがっていければ良いかなと思います。よろしくお願いします。
中田:まず世界征服の第一歩は「自分から」です。儒教の教えで「修身斉家治国平天下」というのがあります。「修身」というのは自分を修める。まずは自分磨きですね。自分自身をコントロールできないと天下を取れないのでまずそこから始める。その次が「斉家」ですね。これが家を整える。今度は「治国」。国を治めてその後「平天下」。これが世界征服。世界征服の第二段階は家庭の征服で、そのためにはとりあえず家を持たないといけない。結婚しないといけない。そういう話になります。とりあえずみなさん。世界征服する人間はまず結婚から始めよう。これが王道。
えらてん:修身はどういうふうにするんですか?
中田:これは自分磨きなので、儒教だったらまず当然子供の頃から『論語』とか『大学』とか読んでいくわけですね。
えらてん:「四書五経」というやつですね。『論語』『大学』『中庸』『孟子』の四書と『易経』『詩経』『書経』『礼記』『春秋』の五経。
中田:そうですね。それをまず素読、意味が解らなくても取りあえず読んで覚える。それから先生について意味を教わる。それから書かれていることを実践していく。ここから始めるわけなんですけれども、これはその時代と文化に依っているんで、日本の場合だともともとは中華文化圏でしたが、明治維新以降は「脱亜入欧」で、教養として儒学を教わることはなくなったので四書五経と言っても子供の時から読んでいません。私も『論語』の原書は読んだことはありません。中学の倫理の授業で下山湖人の『論語物語』を拾い読みして、「子曰学而時習之不亦説乎有朋自遠方来不亦楽乎人不知而不溫不亦君子乎(子曰わく学びて時に之を習う亦た説ばしからずや 朋遠方より来たる有り亦た楽しからずや 人知らずして溫みず亦た君子ならずや)」とかを習っただけです。イスラームの場合は子供の頃から「クルアーン」をアラビア語の原文で暗唱します。でも今の日本人にはそういう誰もが子供の時に教え込まれる共通の古典というものはありません。
えらてん:そういえば、古事記も日本書紀も読みませんね。お経も習った覚えはないですね。「南無阿弥陀仏(なんまいだぶつ)」とか「南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)」とか「般若波羅蜜多(はんにゃはらみた)」とか呪文みたいなものは聞いたことありますが。
中田:私もお経は中学か、高校の時に学校に高田好胤というお坊さんが講演に来て、「般若心経」の一部を覚えさせられただけすね。「ぎゃーていぎゃーてい はーらーぎゃーてい はらそうぎゃーてい ぼーじーそわか」とか。
えらてん:じゃあ、日本の場合はどうするんですか?
中田:現在の日本人の教養は漫画とアニメですから。
えらてん:えっ、そうだったんですか
中田:漫画の世界征服のバイブルの『キングダム』(原泰久)とかを読んでいくのが良いんじゃないかと思いますけどね。
えらてん:修身のためには漫画とアニメを読め、ということですか?
中田:そうです。修身のためには、ということです。日本人の教養とはそういうものですからね。
えらてん:海外の人とかと接すると『名探偵コナン』の話とか振られますからね、
中田:そう、昔だったらね。論語とかを勉強していたし。イスラームだったらクルアーン、キリスト教だったら聖書を読んだりしていたわけですけれど。今時そんなことやっている人はいませんよね。
えらてん:いないですね。確かに。
中田:でも例えば「ドラえもん」の言葉だったら覚えているでしょう?
えらてん:覚えていますね。
中田:今私は一所懸命アニメで『NARUTO』とかを観ていてそれが終わって『BLEACH』を観てるんですけどね。
えらてん:修身しているんですね。
中田:そうその主人公のように生きる、という。
えらてん:なるほどね。確かに四書五経にあたるのが「ドラえもん」だったとは気づかなかったですけど
中田:それが修身ですね。それが終わったら、斉家、つまり結婚に向かうというわけです。
えらてん:どうして結婚に向かうんですか? 今は結婚したくないという人もいますし、結婚できないという人もいると思うんですけど。
中田:結婚もできなかったら世界征服なんかできるわけがない、っていうことです。世界を征服するには自分の家くらい治められないと。奥さんも抑えられないようでは、世界なんか治められないっていうことです。非常に論理的でしょ?
えらてん:論理的なのかな? もちろん修身斉家治国平天下という言葉はあるんでしょうけど。斉家と治国の間に大きな隔たりがあるんじゃないかと感じるんですけれども。
中田:いやそうでもないんです。「国」と言っても今我々が考えている「国」というのは元になっているのがギリシャのポリスなわけです。「ポリス」と言ってもいろいろで、小さなものは今で言えばせいぜい町内会的なものですよね。「国」と言っても中国だと、ギリシャなんかよりはずっと広いので、『キングダム』に出てくるぐらいの大きさはあるわけですが、元々はそんなものですよね。日本でも大和朝廷なんか考えると、今なら市町村でいうと村(5千~3万人)のレベルですよね。その程度の大きさなので。家とそんなに距離はないんです。今だと家というと核家族だけども昔は大家族ですからね。それを考えると人間関係に大きな違いはないんです。
えらてん:家の連合体としての国・・・
中田:まぁ、そんなところです。とりあえず家を治めるんです。家族は臣下だと思って。「友だち家族」なんて思っちゃいけません。
えらてん:自分が家長として。それは女性の場合もそうですか?
中田:女性の場合も同じです。日本の場合は特に卑弥呼とかいますから。
えらてん:お互いがお互いを臣下だと思えばいいんですね。
中田:そういうことです。
えらてん:安定するのかなぁ、それはそれで・・・
中田:イスラームの場合もラッブというのは「主」という意味なんですね。クルアーン第1章の「ラッブ・アルアーラミーン」は「万世(アルアーラミーン)」の「ラッブ(主)」です。
その「ラッブ(主)」の女性型が「ラッバト」で、「ラッバト・ルバイト」で「主婦(家の主)」という意味になります。ハディース(預言者ムハンマドの言行録)でも「人間はみんな羊飼いである」という言葉があるんですけれど、「女性(妻)は羊飼いである、その『羊』は夫の財産である」というのです。つまりお金とか家畜とか昔ですから奴隷も居ました。それらの主人になりなさい、と。主婦であっても家の主人なんですよね。家の主人っていうのはむしろ主婦なんですよね。男に関しては外で他の仕事があるわけだから。
えらてん:確かにずっと家にいるのは主婦だからですね。
中田:だからそれが家を管理するという考え方なんですね。うちの主人になる。それは男でも女でも構わない。
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