「安倍晋三銃撃事件」から一周忌 結局安倍とは何だったのか?【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第42回
マイナカードのトラブル問題が底なし沼の岸田政権。デジタル相・
■安倍の神格化が止まらない
デジタル相の河野太郎が新潟県新発田市で講演。トラブルが続発するマイナンバーカードの問題について「いろいろとご迷惑をおかけしている」と陳謝した。また、野党議員からの批判については「マイナンバー制度は民主党政権がつくった制度。『おまえが始めたんだろ』と言い返したくもなる」と愚痴をこぼしたとのこと。バカなんですかね? 問題となっているのは、カードに様々な個人情報をひもづけたことである。
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河野の政治家としての資質がゼロであることが一般の人たちに認知されたのは不幸中の幸いだった。なにかの間違いで総理になった後だったら、目も当てられない。
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政府はデジタル庁と厚生労働、総務の3省庁による「総点検本部」を立ち上げた。司令塔には河野が就くとのこと。何度も言うけど、お前の頭の中身を「総点検」しろという話。
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立憲民主党の田島麻衣子が国会で「手当(てあて)」を「てとう」と読んだとのこと。住居てとう、通勤てとう、期末てとう、退職てとう……。ネット上では「テトウ麻衣子」という言葉が生まれたが、センスないなあ。そこは「タトウ麻衣子」にしてほしかった。
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2019年の参院選で広島県を舞台に大規模買収事件が発生。元法相の河井克行が公職選挙法違反(買収)で逮捕され、実刑が確定したが、同法違反(被買収)の罪に問われている元県議の裁判に、証人として出廷し、「政治家の責任ですべてをのみ込んだから刑務所にいる」などと含みを持たせた発言をしたという。(「AERA dot.編集部」6月20日)
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資金提供の前後には、河井と安倍が頻繁に単独面談を行っていた。河井は現金を配るとき、「これ、総理から」「安倍さんから」と口にしていたという。現金を受け取った安芸郡府中町の繁政秀子町議は、「(自民党支部の女性部長に就いており)安倍さんの名前を聞き、断れなかった。すごく嫌だったが、聞いたから受けた」と振り返っている(「中国新聞デジタル」2020年6月25日)。
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カルト勢力も正体を隠さなくなってきた。「週刊新潮」の記事によると、奈良県吉野にある「吉水神社」の宮司が天照大御神の前の17の神と併せて、安倍を“安倍晋三大人命(あべしんぞううしのみこと)”として祭ると言い出した。疑惑にまみれた一政治家を「天照大御神の前」の神々に並べるのは異常としか言い様がない。
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