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自民党の憲法改正実現本部最高顧問は統一教会の元顧問弁護士である【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第59回



「自民党青年局近畿ブロック会議」が炎上中。露出度の高い女性ダンサーが複数招かれ、懇親会は乱痴気騒ぎ。このニュースのメディア露出度も裏金問題が霞んでしまうほどだ。そんな破廉恥な政党が推し進めている憲法改正。その裏でうごめく統一教会。大ハッスルの自称国際政治学者。「だから何度も言ったのに」連載第59回。著者適菜収氏の新刊『維新観察記   彼らは第三の選択肢なのか』が好評発売中。


百田尚樹

 

■何度も何度も騙される奴

 

 日本保守党衆院東京15区補選候補予定者が決定というニュースがあった。私は三浦瑠麗かほんこんあたりが来るかと思っていたら、よく知らないおばさんだった。真面目な話、関西が誇る知の巨人、森の賢者こと、ほんこんか、「東のほんこん」と名高い瑠麗だったら、少しは話題になったと思う。

    *

 そもそも、百田尚樹が「保守党」を名乗っている時点で意味不明。保守思想を理解している形跡もないし。安倍晋三が大好きで中国が嫌いなのが、保守とでも思っているんですかね? バカはキツいよね。

    *

 この件に関し、ネット上で百田の過去のツイートが掘り返されていて面白かった。

《本業で一流の人間は、政治家に立候補なんかしない》

《皆、本業に忙しいんだよ! 今、選挙に出る有名人は、引退したスポーツ選手か、人気がなくなったタレントか、本が売れなくなった言論人とか、収入が少なくったジャーナリストがほとんどだよ》(原文ママ)

 素晴らしい。見事なブーメラン芸。

    *

 《1割の善良なバカを騙せば、国会議員になれますから》という過去の百田のツイートもあったが、「1割の善良なバカ」は、いつまで騙されるんですかね?

    *

 私は、たまの「さよなら人類」を思い出した。人類がピテカントロプスになる日が近づいているんですかね?

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 名古屋市の小学6年の男子児童が、複数の同級生から記念メダルなどを「価値が上がる」などと持ち掛けられ、約93万円を騙し取られたとのこと。児童は〝純金製のコイン〟を36万円で購入したが、名古屋港水族館の記念メダルだと判明。児童は父親に「腹が立つ。信じていたのに。うまい話があると思ってしまった」と話しているという。

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 大人になっても変な政党や霊感商法に騙される奴もいるから、なんとも言えないよね。

次のページ勝共連合の改憲案と自民党の改憲草案が酷似

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日本をダメにした 新B層の研究

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  • 目次

はじめに−−「B層」とは何か?

✳︎

第一章 内田樹と『日本辺境論』

辺境と偏狭

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

B層グルメと某評論家

B層という言葉が出てきた経緯

なぜ日本はこんなことになってしまったのか

ルース・ベネディクトの『菊と刀』

安倍晋三の行動原理

学問のブレイクスルー

マイケル・ポランニーと暗黙知

百人一首を暗記する意味

「型」を知るということの贅沢

 ✳︎

第二章 自立を拒絶する人たち

白井聡の『永続敗戦論』

終戦記念日という欺瞞

冗談は櫻井よしこさん

「サヨク」と「保守」の自己欺瞞

「主権の欲求不満」の解消

 ✳︎

第三章 「正義」を笠に着る人たち

ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?

「人間は見たいものしか見ない」

社会的リンチというB層の「正義」

人種問題における「正義」の暴走

「ルッキズム」批判は「正義」なのか?

言葉狩りは「正義」なのか?

若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?

山本太郎と「正義感」について

 ✳︎

第四章 陰謀論に走る人たち 

「無知の知」と「無恥の恥」

不道徳としか言えない果物屋

「維新に殺される」

新型コロナは「バカ発見器」でもあった

ひっくり返って駄々をこねる老人たち

Yahoo!ニュースのコメント欄

知識はあるけど教養がないバカ

デマは言論の自由にあらず

社会の変化は元には戻らない

99%の人が知らない話

✳︎ 

第五章 無責任な人たち

安倍の次は維新に騙されるB層

メディアの劣化が止まらない

大阪都構想のデマと事実隠蔽

総選挙で湧いてきたB層

✳︎ 

第六章 恥知らずな人たち

飼い犬の遠吠え

安倍晋三の本質を映し出す一枚

ツッコミ待ち政治家だらけの国

日本の崩壊に気づいていないB層

日本最大の権力者は「改革バカ」

「ジューシー」発言は外部の拒絶

悪意なく嘘を重ねる人々

カルト化した自民党広報本部

百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」

日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相

✳︎ 

おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される

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オススメ記事

適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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