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おい、小池! 希代のペテン師・小池百合子の「逃亡劇」一部始終【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第66回


都知事選候補者たちによる公開討論会が話題になっている。政治資金パーティーや、豊洲に移転した築地市場をめぐっては小池百合子に質問が集中。案の定、小池は逃げ回り、はぐらかし、関係のない話を始めて、けむに巻いた。先日は2回目の刑事告発を受けた小池だが、数々の疑惑はなにひとつ解明されていない。東京都民はいつまでこの古狸の暴走を許すのか?  おい、小池! 女ファシストの正体』(KKベストセラーズ)の著者適菜収氏の「だから何度も言ったのに」第66回。


小池百合子

 

■「小池を選べば萩生田が付いてくる」

 

 都合の悪い質問から逃げ回る小池百合子。逃亡しながら煙幕を張り、その間に次の嘘をつく。こうしてすべてをやりすごそうとする。騙される人間がいる限り、化け狸は、世の中を欺き続ける。

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「公約はほとんど未達のくせに」と小池を批判するSNSの投稿があるがミスリードだ。正確には「すべて未達」である。基準や定義を勝手に変えて、「実現した」とドヤ顔で大嘘をつくのが小池。小池はただの嘘つきである。わかっている人はわかっていない人に教えるべきだ。

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 私は小池の観察を続けてきたのでわかるが、事実を認めた方がプラスなら、即時に事実を認め、世の中を騙したほうが得するなら即時にそうする。それが小池。そこにモラルや常識が介在する余地はない。小池は普通の人間ではない。

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 選挙が近づくと、急いで庶民派ぶるのも小池のおなじみのパターン。世の中をけむに巻くために、使えるものは、幼児から焼き鳥、子犬までなんでも使う。でも、子供は正直。汚い人間であることは子供に見透かされている。子犬を抱きしめながら、ペットの「殺処分ゼロを達成」を謳うデマ動画(定義を勝手に変更)も流していたが、子犬の嫌そうな表情がナイス。

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「小池を選べば萩生田が付いてくるⒸ有田芳生」って、なかなかいいフレーズですね。ついでに自民党と統一教会もついてくる。

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 都庁舎の壁面をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングに関し、都から20248月まで入札指名停止中の「電通」のグループ会社「電通ライブ」が担当していた件についても、まともな説明は一切なし。

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 小池が発表した「東京大改革3.0」もいかにも広告代理店的。内容はゼロ。

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 AIが人類に害を及ぼす可能性を指摘する声が拡がる中、小池はAIを使って「8年間で97%減!待機児童対策」とデマ動画を流しはじめた。それを指摘すれば、「あれは私ではなくてAIゆりこが言ったことよ。ふふふ」とか言いかねない。

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 AIは人間が制御できなくなる危険性がある。AIを使った兵器の開発、サイバー攻撃も懸念されている。また、人間から情報を隠したり、勝手に危険な行動を取る可能性もある。そしてなにより人の心がない。小池はかつて「私はAI」と言ったが、それだけは本当だったのかもしれない。

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 歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリは『サピエンス全史』で、AIに警鐘を鳴らす。

《高度な知能を備えたさまざまなアルゴリズムが、すでに、私たちが自分自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになっており、私たちはデータの奔流に呑まれてあがき、社会はその奔流に溶けて消えかねないところまできている》

《一世紀か二世紀後の地球は、ネアンデルタール人やチンパンジーから私たちがかけ離れている以上に、私たちとは違った存在によって支配されているだろう》

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 小池を観察する限り、人類の崩壊はもう少し早いかもしれない。

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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