能登復興ダダ遅れはまるで棄民政策!? サザン、26年ぶり石川公演スタートで全国ツアー開幕の反骨精神
サザンオールスターズが11日、金沢市の石川県産業展示館で6年ぶりの全国ツアーをスタートさせた。
5大ドームを含む全国13都市を巡る大規模ツアー。
26年ぶりに石川県に登場した桑田佳祐(68)は「皆さん、お久しぶりでございます。生まれ故郷の金沢に帰ってまいりました。最強寒波とともに帰ってまいりました!ALFEEより年下のサザンオールスターズです!」と絶叫し、待ちわびた約5300人の手拍子で迎える中、元日に配信リリースした新曲「桜、ひらり」をライブ初歌唱した。
間奏では「フレーフレー北陸!頑張れ頑張れ能登半島!!」とエールを送る一幕も。
リクエストコーナーでは、桑田が昨年末のNHK紅白歌合戦で石川さゆり(66)が歌ったご当地ソング「能登半島」をアコースティックアレンジで熱唱しファンの大歓声を浴びた。
最後に桑田は「被災地からの皆さんをはじめ、お体を大事にされて1年お互いに頑張りましょう!」と客席に呼びかけ、メンバー全員で「ありがとう北陸!!」と書かれた横断幕を掲げて感謝を表した。
割れんばかりの拍手と大歓声に包まれながら、桑田は「また会いましょう!また帰ってきます!!」と再会を約束した。
被災地となった能登の復興は恐ろしいほど進んでいない。倒壊したままの家屋が取り残された地域はあまりに多く、復興の道はいまだに険しい。後手後手に回った政府の初動やその後の対応にはすでに様々な批判があったが、この復興の目処のたたなさぶりったら一体何なんだろうか? これではまるで政府による棄民政策ではないか。
さらに、被災地以外の人たちの、能登への関心が極端に薄らいできてしまっているこの時期に、サザンが全国ツアーを石川公演からスタートした。能登の人々にエールを送るパフォーマンスには非常に大きな意義があるといえるだろう。
文:BEST T!MES編集部