女子サッカーは“オワコン”になってしまうのか?W杯2031年招致消滅!「良い流れ」と言うJFA宮本会長だが…

日本サッカー協会の宮本恒靖会長(48)は6日、国際サッカー連盟(FIFA)の理事会決定により2031年の女子ワールドカップ(W杯)招致の可能性がなくなり「非常に残念な知らせです」とコメントを発表した。
FIFAは5日、オンラインで理事会を開催。女子W杯の開催地について、2031年大会はアフリカか北中米カリブ海、35年大会はアフリカか欧州の加盟協会から立候補を募ることを決定した。なお、日本協会は31年大会の招致を目指していた。
宮本会長コメント全文は以下の通り。
「先般のFIFAカウンシル会議の内容を確認しています。2031年のFIFA女子ワールドカップ招致を目指していた私たちには、非常に残念な知らせです。しかし、今回の決定にかかわらず、日本で女子サッカーを拡大していく、女子サッカーの人口を増やし、競技レベルの向上を目指していく考えに変わりはありません。間違いなく、良い流れがある今、2039年以降の女子ワールドカップ招致も視野に入れながら、ニールセン監督が率いるなでしこジャパンをはじめ、あらゆる年代の女子代表を世界一を目指して戦えるチームにしていくこと、全国各地で女子サッカーの環境を整えていくことに引き続き取り組んでいきます。これからも全国の関係者の皆さんで歩みを揃えていきましょう」
宮本会長は「良い流れがある」と言うが、明らかに日本女子サッカーは苦境だ。2011年のなでしこW杯優勝フィーバーから下降線。WEリーグ(女子プロリーグ)の観客動員数も伸び悩み、一部試合では数百人規模にとどまることも。国内での認知度向上と普及に苦戦する状況が続いている。
なでしこも2023年のW杯放送に手を挙げるというTV局がなく、地上波での視聴が難しくなる可能性があった。結局滑り込みで公共放送のNHKが放送を決めたが…民放からすれば放映権料に見合う視聴率が見込めないコンテンツと判断されてしまったわけだ。
海外挑戦する選手は増えてきているが、足元の国内女子サッカー人気を回復させなければ。鶏が先か、卵が先かだが、国内人気の弱さは明らかに招致でマイナス面だ。
文:BEST T!MES編集部