地下鉄サリン事件から丸30年。メトロ6駅に献花台、遺族ら冥福祈る

オウム真理教による地下鉄サリン事件から丸30年となった20日、現場の東京メトロの6駅には献花台が設けられ、訪れた遺族らが犠牲者の冥福を祈った。
職員2人が犠牲になった霞ヶ関駅では、事件発生と同時刻の午前8時過ぎ、駅員ら10人が黙とうを捧げた。
午前10時には駅助役だった夫・一正さん(当時50歳)を亡くした高橋シズヱさん(78)が訪れ、献花台に花を供えた。
献花後、報道陣の取材に応じた高橋さんは「ここに来ると、事件当日のことを鮮明に思い出して悲しみがこみ上げてきます。事件を風化させない取り組みを続けたい」としみじみと語った。
事件は30年前の1995年3月20日に発生。
都心を走る地下鉄3路線33駅の車両にサリンがまかれ、13人が死亡し、6千人以上が負傷した。
なお、オウム真理教の後継3団体に入信する若者が後を絶たないことも報告されている。中でも主流派「Aleph(アレフ)」は団体名を隠し、勧誘活動を組織的に展開してきたとされる。
文:BEST T!MES編集部