「幅広くお仕事をされていますが、“専門性”とはなんですか?」古市憲寿さんに聞く!(3)
一つの世界に閉じた「専門性」には意味がない
現在も東京大学大学院の博士課程に在籍しながら、コメンテーターとしてテレビ出演の仕事もこなす。こうした、新しいフィールドを探し続ける働き方が現代では求められているのだとか。自分の人生をリスクヘッジしていくための思考法とは?
複数のフィールドに身を置くということ
常に複数のフィールドに身を置きながら、新しいフィールドも探し続ける――これって研究者に限らず現代では多くの人が求められる働き方ですよね。
実際、「ここがダメでもほかがある」と思えていた方が、自分の現状を冷静に判断できます。業務上でも意識的に汎用性のある知識や技術を習得して、外にもコミュニティを持つことが、先々のリスクヘッジにつながるはずです。
自分では無理だと思っていることでも、意外と周りから求められたり、評価されたりすることもあるんです。
だって、こんなに滑舌の悪い僕が、依頼を受けて毎週テレビでコメンテーターをやっているんですよ?(笑) 物事の向き/不向きは、自分の認識だけではなく、周りとの関係性から判断する意識を持てると、人の可能性は大きく広がるのかなと思います。
明日の第四回の質問は「Q4.尊敬する学者を教えてください。」です!