東京都台東区浅草「三社祭」
100基の江戸神輿が繰り広げる下町の祭典
日本の祭りを撮る〜第8回
628年のこと。隅田川で二人の漁師が網を投げるが、魚はかからず同じ人形の像ばかりが網に入り、捨ててはまた入る。不思議に思い、文化人の土師真中(はじのまつち)に見せるとこれぞ聖観音菩薩の尊像と説いた。土師真中知は間もなく剃髪して僧となり、自宅を改めて寺として観音像を奉安したのが浅草寺の起源という。土師真中知が没し、その後その子孫が観音様の夢のお告げを受け、漁師2人と土師真中知を三社の神様としてまつったのが浅草神社の起源という。
三社祭は三社の神様の御魂を44町の町内神輿約100基に分霊し、三社の神様の本社神輿三基と町内神輿が渡御する。
5月13日の大行列から祭りが始まった。
子供神輿にも御魂を入れ、拝礼。これで祭りの準備が整った。いよいよ明日14日は町内神輿連合渡御。44町内の神輿、約100基が浅草神社へ向かう。
浅草寺に拝礼して、浅草神社でお祓いを受け、町内を巡る。
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15日朝6時から浅草神社にて本社神輿三基の宮出が行われた。
40分間町内を無事に渡御し、本社神輿は次の町会へ。雷門西部の三社祭はこれで終わった。
撮り方ワンポイント 逆光は光と影のコントラストを作るチャンス
逆光で普通に撮ると被写体が真っ黒につぶれる。ここは思い切って露出オーバーに補正をかけると被写体が輝き、その影がくっきり撮れる。
左はノーマル撮影。右は+1EVでのマニュアル撮影。
逆光で普通に撮ると被写体が真っ黒につぶれる。ここは思い切って露出オーバーに補正をかけると被写体が輝き、その影がくっきり撮れる。
左はノーマル撮影。右は+1EVでのマニュアル撮影。
東京都台東区浅草、三社祭 2016年5月13日~15日 撮影/芳賀日向