あおむろひろゆきのてくてく子育て日記〈第18話〉「みいちゃん」
保育所で初めて友達ができたことに、嬉しさ半分、寂しさ半分
保育所に通い始めて早半年、子どもに初めて友達ができました。みいちゃんという名前の女の子。
私の子どもは家では暴れん坊将軍なのですが、一歩外に出るとあまり自分をうまく出せず、保育所でもひとりで黙々と遊ぶことが多いようでした。だから、友達ができたことを知った時は本当に嬉しかった。毎日みいちゃんの話をしてくれるし、保育所の連絡ノートにも微笑ましいやりとりの記録が書かれていて、仲良く遊ぶ姿を想像しただけで胸がいっぱいになります。
それと同時に、子どもの見ている世界がまた広がったことに対しては寂しさを感じてしまいます。私と妻が世界の全てだったのが、保育所に通い始めて、友達ができて、少しずつ「親(私達)」以外のものが心のウエイトを広げてゆくことは、喜ばしいことだけど、やっぱりちょっと寂しい。
こうして年を重ねて色々な事を経験していって、いつか「親」という存在が他の存在より小さくなってしまった時に、子どもは私達の手を離れてしまうのかな。
子どもとの別れの時はいつなのか。それはどちらかが死ぬ時でもなく、子どもが結婚して家を出ていく時でもなく、精神的に自立した時なのでしょう。そしてその別れの時はきっと、ある日突然やってくる。子どもが自立してしまったらもう、親としては基本的には背中を見守ることしかできません。その時になって、毎日抱っこをせがまれ腕がちぎれそうになった日々のことや、イヤイヤと地面に寝転がる小さな子どもの影や、うんざりするほどの質問攻めにあったことを思い出して、寂しくなるのでしょうね。
まあ、それはまだ少し先の話ですからね。未来の話は一旦置いといて、とりあえず初めて友達ができたことを全力で祝いたいと思います。
お友達ができて本当に良かったね。みいちゃんといつまでも、仲良くね。