あおむろひろゆきのてくてく子育て日記〈第19話〉「3歳のお誕生日会」
悪魔の3歳期バッチコイ!
子どもが3歳になりました。前々からカレンダーを見せて「この日はお誕生日会をしましょうね」と言っていたので、朝からソワソワ。リビングの壁を「HAPPY BIRTHDAY」の文字とかわいらしいガーランドで飾り付けをしたら、ケーキ作りをします。
3歳になっても怖がりなところは相変わらずで、どうやら生クリームをかき混ぜるミキサーの音が怖いみたい。ハの字まゆげで生クリームの行く末を見守る子どもの横顔を見つめながら、一気にガガガガーッと混ぜていきます。
それができたら今度はみんなでスポンジケーキに生クリームを塗る作業。子どもが力任せにクリームを塗りたくるので案の定ケーキがボコボコになっちゃたけど、服や前髪を生クリームまみれにしながらニコニコ微笑む子どもを見ていると、こちらまで嬉しくなります。フルーツの盛り付けは、子どもにおまかせ。フルーツの山を鷲掴みにしてそのままケーキにドーン!と盛り付ける豪快さは、誰に似たの かな?
ケーキが完成したら、「早く食べたい!」と言うので、予定を早めてお誕生日会を始めます。開会セレモニーとして、3人でお誕生日の歌を歌いながら踊ります。それが終わったらごはん。カボチャのサラダとエビフライ、チラシ寿司とスープをペロリ。大好きなメニューばかりでひたすら黙々と食べるので、食事中は部屋の中に空気清浄器の音しか響かないほど静かでした。
そしていよいよケーキの出番。ローソクを3本挿して、ハッピーバースデーの歌を歌います。去年はフーフーしてもローソクの火が微動だにしなかったので、今年こそと密かにフーフーの特訓をしてきたけれど、火は消えず! 意外と手強い! ……でも、火がゆらゆらと揺れていたので、去年よりは一歩前進かな。来年に向けて、また特訓しましょうね。
お誕生日会を終えてお風呂に入った時、よほど楽しかったのか「明日もお誕生日かな? あさっても?」と聞いてきた時はさすがに笑ってしまいました。毎日お誕生日だったら、あっという間に年を重ねてしまうじゃないか。親としてはむしろ、今よりもっとゆっくりゆっくり時間が流れてくれたらいいのにな、と思ってますよ。
お誕生日おめでとう。毎日おとうちゃんとおかあちゃんを幸せな気持ちにしてくれて、ありがとう。巷では「魔の2歳期」の次は「悪魔の3歳期」と言われているそうですが、悪魔の3歳期バッチコイですよ。
そして気づけば自分も父親になって3年。鏡の中に映るワガママボディのオッサンに昔の私の面影は無く「もっとシュッとしたお父さんにならねば ……」と気持ちを引き締める次第であります。