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初心者歓迎、徹夜で踊り続ける日本の祭り

いまからでも間に合う! 観光客が参加できるお祭りガイド①

祭りは見るだけでも楽しいが、参加すればさらに魅力が倍増する。観客の立場から一歩踏み出しやすい、”初心者歓迎”の人気どころを紹介。今回取り上げるのは、「踊り系」の祭り(雑誌『一個人』2017年8月号より)。

◆現地の懐に飛び込み、皆で踊れば最高の思い出に

 ”踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損、ソン…”というフレーズはあまりに有名だが、これは徳島・阿波踊りの冒頭の一節だ。祭り写真家の芳賀日向さんはこの考えを全面的に肯定する。
「祭りは見るのと、自分で体を動かして参加するのでは楽しさがまったく違います。祭りの一部となることで風土を体感し、その町や村に親愛や尊敬の気持ちも芽生えます。これほど素敵な体験はなかなかないと思います」。 

 祭りといってもさまざまだが、初心者でも親しみやすいのが盆踊りなど、踊りで参加するタイプのいわゆる“踊り系”だ。
「踊り系の長所は世代を問わず誰もが参加しやすいこと。青森のねぶたなど賑やかで力強いものから、おわら風の盆など風情豊かなものまで種類豊富な点も魅力です」。
 

 

400年続く由緒正しき盆踊り
「郡上おどり」

 岐阜の城下町・郡上八幡を舞台に30数夜にわたって開催される日本一のロングラン盆踊り。踊りの会場は日ごとに替わり、ひと夏で市街地を1周。13日~16日のクライマックスは夜を徹して踊る。
 

場所:岐阜県郡上市八幡町
期間:7月8日(土)~9月2日(土)
参加の状態:踊り手
参加の概要とルール:7月上旬から9月初旬にかけての開催。8月13日~16日の4晩は徹夜踊りとなり情緒満点。浴衣に下駄を用意したい。
事前申込:必要無し
費用:無料
問い合わせ先:郡上八幡観光協会☎0575-67-0002

 


 

詩情豊かな徹夜踊り 
「越中八尾おわら風の盆」

 風光明媚な町で行われる盆踊り。胡弓を用いた囃子と独特の踊りが美しく、終了時間とされる午後11時の 後も朝まで続く。 基本は見る祭りだが、講習を受けて輪踊りに参加することも可能。
 

場所:富山県富山市八尾
期間:9月1日(金)~9月3日(日)
参加の状態:輪踊りに参加
参加の概要とルール:毎晩10時過ぎに各町にできる輪踊りに飛び込みで参加できる。期間中、午後2時~4時まで八尾曳山展示館で踊り方教室が開かれる。
事前申込:必要無し
費用:踊り方教室は入館料500円(小人300円)
問い合わせ先:越中八尾観光協会 ☎076-454-5138

『一個人』2017年8月号より構成〉

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芳賀 日向

はが ひなた

1956年長野県生まれ。日本写真家協会会員。日本・世界の祭り、芸能を48ヵ国にわたり取材。『週刊朝日百科 日本の祭り』シリーズ連載(朝日新聞社)、『日本の祭り』監修(旅行読売出版)ほか。芳賀ライブラリー代表。


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