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日本人らしいサッカーとは何か。W杯を制覇するにはどうするべきか?

尽きないテーマに岩政大樹が挑む

岩政大樹・現役目線第28回

6大会連続のW杯まで9カ月。この間に、何をすべきなのか。サッカーの議論を深めるべきだーー。「サッカーの見方が変わる」と大きな反響を呼ぶ一冊「PITC LEVEL 例えば攻撃がうまくいかないとき改善する方法」(ピッチレベル)を上梓した岩政大樹氏の最新寄稿。

日本サッカーの段階は「サッカーの歴史」をなぞっているところ

 

 日本人らしいサッカーとは何か。
 日本がワールドカップを制するためにはどんなサッカーを目指すべきか。

 サッカー人であれば一度は想像する永遠の難題です。

 これまでも十分に語られてきましたが、これからもずっと語られていくのでしょう。サッカーに正解はなく、語らうことでしか埋められないものもあるでしょう。

 世界に打って出て世界を制するには、日本の独自の強さをもつことは必須です。僕もサッカーに生かされてきたものとして、生きている限り、このテーマにあらゆる角度から迫る人生にしたいと考えています。

 とはいえ、決してその道は簡単な道ではありません。

 サッカーを突き詰めれば突き詰めるほど、サッカー強豪国が長い歴史の中で積み上げ、熟成させてきたものの大きさにぶち当たります。極論を言えば、僕たちはそれをまだなぞっている段階にすぎません。今、日本が試行錯誤している過程を、強豪国はもうとっくにくぐり抜けたのでしょう。

 だからといって、指をくわえてその時間を待つ必要はありません。

 

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岩政 大樹

いわまさ だいき

東京ユナイテッドFC

サッカー選手

1982年1月30日生まれ、35歳。187cm/85kg。ポジションはセンターバック。

山口県出身。周東FC、大島JSCを経て岩国高校サッカー部でプレー。東京学芸大学在学中に注目を集め、2004年鹿島アントラーズに加入。

2007年~2009年鹿島アントラーズのJリーグ3連覇に貢献。自身も3年連続Jリーグベストイレブンに選出される。

2013年鹿島アントラーズを退団。2014年にはタイプレミアリーグのテロサーサナでプレー、翌年ファジアーノ岡山に加入。

強さとクレバーさを兼ね備えたプレーでディフェンスラインのリーダーとして活躍する。2017年シーズンより関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCに加入(コーチ兼任)。東京大学サッカー部コーチも兼任。

2016年シーズン終了現在で、J1通算290試合出場35得点、J2通算82試合で10得点。日本代表国際Aマッチ8試合出場。

2017年9月初の著書『PITCH LEVEL 例えば攻撃がうまくいかないとき改善する方法』を上梓。


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