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金崎夢生独占インタビュー・点を決めて褒められるより嬉しいことがある

金崎夢生独占インタビュー第二回

Jリーグ二連覇に向けひた走る鹿島アントラーズ。牽引するのはFW・金崎夢生だ。ここまでチームトップの11得点を記録し、日本代表復帰も待望されるエースストライカーは、かつてトップ下タイプのテクニシャンだった――「理想のストライカー像」を聞いた。インタビュー第2回。

【第一回:変化することに恐れはない】

勝つために必要であれば…

 

――小笠原さんを見ていて、金崎さんもキャプテンをやってみたいと思うことはありますか?

金崎 自分から「はい!キャプテンやりたいです」とかはないですけど、それもさっき言ったようにチームが勝つ為に自分が(キャプテンマークを)巻いた方が上手くまわるのであれば、やりますけど、まぁ、たぶんその状況は無いと思います。今のところ、全然その必要はないかなと(笑)。

――ではキャプテンではなく、坊主頭は……? チーム内で、曽ヶ端さんへのリスペクトから坊主頭の選手は増えています。

金崎 坊主にもしないですね(笑)。全然、そういうことはやらないです(笑)。

――そうすると、金崎さんが目指すプレイヤー像とは、自分なりの選手なのか、それともご自身に似た選手なのか、または海外の選手など何かおありなんですか?

金崎 この選手1人という感じではなく、色々な選手の良い所や上手なプレーを真似したいな、という感じですね。

――昔から頑なに「理想の選手」の具体名を挙げられませんでした。自分のなりたい像を決めないっていうのは変わらずあるんですか。

金崎 ありますね。性格的にもあまり狭くなりたくないというか、縛られる感じがあまり好きではなくて。なんでも自由ではないですけど、さっきの変化とかがあってもいいんじゃないかな、って。それも色々経験して自分の中である程度、軸ができてきたので、そう思えるようになったのかなと。

――しかし、その変化というのもベースがあって上積みの部分を変えるというレベルじゃなく、ベースから変えるイメージがあるのですが。

金崎 そうですね。まあ、でもそのときは勝つ為にという感じですね。先ほど話した通り、目の前の試合に勝つにために必要であればやりますし、そのくらい一試合、一試合、勝ちたいですし優勝したいので。

 だから、どちらかと言うと自分がいっぱい点を決めたことより「あの選手が入るとチャンスが増える、試合に勝つ」といった言葉の方が僕は嬉しいですね。誰が点を決めてもいいんですよ。最終的にチームが勝つことが一番嬉しいので。

 たまたまゴールを決めたのはフォワードの選手であっても、それまでにディフェンスの頑張りだったりいろいろあるので。それがチーム全体として上手く機能しているから「あの選手が入ったら点が生まれる」「あの選手が入ったら試合に勝つよね」っていう評価はうれしいです。
【岩政大樹「現役目線」――サッカーの常識への挑戦】

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