川崎Fの「サッカー以外」の魅力 エスコートキッズとのユニークな関わり方
中村憲剛選手12月毎日更新 Q20 川崎フロンターレと言うと企画力。これまでで印象に残っているイベントは?(後編)
川崎フロンターレでは、選手入場の際に一緒に手をつないで出る子どもたちに対して、お決まりの“ある仕掛け”を用意しているそう。プレー以外の面でも、川崎がサポーターを惹きつけていることが分かるユニークなエピソードを、中村憲剛選手に伺いました。
子どもの反応に思わず選手も大笑い
楽しんでもらいたいという思いは、触れ合う子どもたちに対しては、特に強く思いますよね。彼らと触れ合う機会は、もしかしたら一度しかないかもしれない。だから、試合前のエスコートキッズたちにも、ちょっとした仕掛けというか、楽しんでもらおうと思ってはじめたこともあるんです。
試合前に、僕ら選手は、エスコートキッズと手をつないで入場してきて、横一列になって整列したあとは、子どもたちも一緒になって集合写真を撮るんです。そのあと、僕らは着ているTシャツなどを脱いで、ユニフォームになると、今度は選手だけで集合写真を撮るんですけど、時間がないので、スタッフが子どもたちに退場を急かすんですよね。
でも、子どもたちに「バイバイ」と手を振ると、中にはこちらをじっと見て動かない子もいる。だから、見かねた僕が何かのタイミングで「お前ら、走れ〜〜!」って勢いよく叫んだんです。そうしたら子どもたちも騒ぎながら走り出して、それを見ていた選手たちも爆笑。どこかリラックスして、そのとき撮った集合写真では、みんなすごく良い顔をしていました。
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