「福」を呼ぶ縁起の担ぎ方、遊び方
福を招く! 年末年始のしきたり②
「福」を呼び込む縁起担ぎ
[初夢]……一年の無事を祈っていい夢を見よう
1月1日~2日、もしくは2日~3日の間の夜に見る夢。縁起のよい初夢を見るためには、枕の下に宝船に乗った七福神の絵を入れておくとよいとされる。これは、七福神参りに行った際に、神社などで授与していただけることが多い。この絵に、回文(かいぶん)を書いておくと、さらに効果的とも言われる。「長き夜の遠の睡りの皆目醒め波乗り船の音の良きかな」の文章が有名だ。
[書き初め]……上手下手より文字を書くこと自体が大事
文字自体に芸術性や宗教的な力があると考えられるため、上手に書くことより、何を書くかが大切である。各自、この一年で向き合っていきたいテーマを考えて文字を選ぼう。好きな和歌や漢詩などでもよいし、自分で作った詩歌でもよい。できればきれいな湧き水(若水)をどこかで汲んできて、恵方に向かって書こう。1月2日に行うのは、仕事はじめという意味もあるためだ。
[初日の出]……心身を浄化し大きなパワーを得る
太陽は、神道においては天照大神(あまてらすおおみかみ)の象徴、仏教においては大日如来の象徴。いずれも世界の中心となる神仏である。年のはじめに上る太陽の光を浴びることにより、心身が浄化され、大きなパワーを得られる。近年では、初日の出の人気スポットと言われる場所も多く、どこで何時に初日の出が見られるかを、インターネットで簡単に調べることができる。
[七草粥]……正月のごちそうで疲れた胃腸を整える
1月7日に7種の草花をお粥に入れて食べる風習で、原型は中国から伝わった。春の到来を祝い、一年の無病息災を願う気持ちが込められている。また正月のごちそうで疲れた胃腸を休めるという意味もある。七草の種類は諸説あるがスズナ、スズシロ、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザがよく知られる。七草とは言わずとも旬の野菜を2、3種入れたお粥を楽しんでみては。
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