織田信成、選手時代のベストプログラムとは
織田信成さん2月毎日更新 Q23.競技選手時代で、最高のプログラムは何ですか?
「いつか滑りたい」と思い続けてきたプログラムだった
――これまでのベストプログラムを教えてください。
う〜ん、2005年の世界ジュニア選手権で優勝した時の「スーパーマリオブラザーズ」も良かったし、現役最後のフリーで滑った「ウィリアム・テル序曲」も良かったし・・・選ぶのは難しいですね。でもやっぱり、1位に挙げるなら「チャップリンメドレー」ですね。
バンクーバーオリンピックが開催された09-10シーズンしか演じてないのですが、皆さんの記憶には「織田信成=チャップリンメドレー」という印象が強く残っているようでして、僕にとってもそれはとてもうれしいことです。
――なぜこの曲を選ばれたのですか?
この曲との出会いは、2001年に東京で開催されたグランプリファイナルでした。ロシアのペア、エレーナ・ベレズナヤさんとアントン・シハルリドゼさんが演じる「チャップリン」に感動して、その時初めて、フィギュアを観て涙を流しました。それから、「いつか僕もチャップリンで滑りたい」と思い続けていたんです。
――プログラムに使用する曲は、どのような基準で選んでいるのでしょうか。
フィギュアスケートにおいて、曲選びはとても重要です。特にオリンピックシーズンでは、とてもデリケートになってきます。その意味では「チャップリンメドレー」は、斬新と言えたかもしれません。でも、世界中の人たちが関心を寄せるオリンピックシーズンだからこそ、世界中の人が知る曲にしようと決めました。
実はプログラムで使う曲は、専門の音楽家の方が編集しています。プログラムのイメージに合わせて、絶妙な編曲をしてくれます。僕たちが気持ちよく滑れるのには、そういった方々の尽力もあるんです。
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織田信成・著『フィギュアほど泣けるスポーツはない!』
2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!