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織田信成「五輪に出られなかった人こそ大事に」フィギュア界の発展思う

織田信成さん2月毎日更新 Q22.今後、優れた選手を育てるためには、何が必要?

現在、フィギュアスケートの指導者としても活躍中の織田信成さん。これからの日本のフィギュアスケート界を背負う、選手の育て方とは。

優秀な選手だけでなく、全体で盛り上げてゆく

――母校の関西大学で、アイススケート部の監督を務める織田さんですが、これからのフィギュアスケート選手の育て方について、どんな考え方をお持ちですか。

 オリンピックで金メダルを獲るのは、スポーツ選手なら誰もが憧れることだと思います。でも、金メダルを獲ることだけが、フィギュアスケートをやる目的ではないと思います。僕が教えている関西大学の選手たちにも「頑張れば、誰でもきっとメダルが獲れる」なんてことは言いません。どんなに頑張っても、メダルを獲れない人の方が圧倒的に多いのは、事実ですから。でも、その中でも頑張ろうとするかどうかが大事なんです。

――メダルに関係なく、頑張ろうと思える環境を作ってあげることが、織田さんの役目ということですね。

 メダルが獲れないならやめる、そう考える選手が多いスポーツは、当然選手の層が薄いですし、結果全体的なレベルも下がります。別に犠牲者になれと言っているわけではなく、金メダルを獲ることはあくまで結果であって、それがすべての目的ではないんです。
 むしろ、「オリンピックには行けなかったけどフィギュアスケートが大好き」という思いを持つ人たちを育てることこそが、フィギュアスケート界の土台を作る上ですごく大事なことだと思います。

 
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 2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!

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織田 信成

おだ のぶなり

1987年生まれ。大阪府出身。高校3年時に世界ジュニア選手権で優勝を果たし、注目を集める。シニアデビューを果たした翌シーズン、トリノオリンピックの代表候補となるが、惜しくも選外に。2010年バンクーバーで初の五輪出場を果たす。2014年ソチ五輪出場をかけた全日本選手権で総合4位に終わり、五輪出場を逃すと同時に引退を表明。現在は関西大学アイススケート部監督を務めながら、解説者、プロフィギュアスケーター、タレントなどとして多彩に活躍中。


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  • 織田 信成
  • 2018.01.25