おにぎり型から発光タイプまで。「国道」のレア標識
【毎月20日更新】世にも奇妙な道路標識 第10回:国道標識にもレアがある
ドライバーを除いては、ほとんどの人が意識をすることがないであろう「道路標識」。だが日本全国には、知られざる奇妙珍妙な道路標識があった! マニアでなくともニヤニヤせずにはいられない、奥深い世界をご堪能あれ。
標識コンプの壁
筆者は全種類の道路標識を撮影しようという無駄な意気込みに燃えて、ぼちぼちとコレクションを進めている最中である。だが「全種類」となった場合、問題となるのが国道の標識である。国道は現在507号まであるが、どれか一枚をその代表としてゲットしてよしとするか、それとも全路線の標識を撮影すべきか。筆者はもともと国道マニアと称してあちこち撮影してきた身なので、ほとんどの路線の写真をゲット済みではあるが、コンプリートとなるとまた厳しい。まあ個人の趣味であるから、基準をどうするかは勝手に決めればいいわけではあるが、これは悩みどころである。
それでもやるのがマニアだ、との声もあろうが、これを入れてしまうと都道府県道の標識もフルコンプするのか、という話になる。何しろ都道府県道は全国に1万本以上存在するから、この完全コレクションはさすがに人間業ではない。というわけで、まあ国道だけでもコンプリートを目指すか、と思っている次第である。
では国道標識は何種類あるのか。現在、国道は507号まで指定を受けているが、実は欠番があり、59~100号、109~111号、214~216号が存在しない。このへんは歴史的経緯によるものなので、興味のある方は拙著『ふしぎな国道』(講談社現代新書)をご覧いただきたい。