写真家と。釣りのある風景と。 ~すべては釣りが好きであることから始まった~
写真家と。釣りのある風景と。第1回
――釣りが大好きであること。そして1本の動画を作ったことで始まりました。
自分はカメラマンです。釣りに関わる仕事についているわけでもなくただの釣り好きです。
釣りに頻繁に行くようになって、僕の友達に伝えたくて、写真や動画を撮るようになりました。その動画を見た編集者から今回のお誘いがあり、せっかくだからコラムを書いてルアーフィッシングの楽しさをたくさんの人達に知ってもらいたいというのがこの連載の趣旨です。
岐阜県出身の僕が小学生の頃に父に連れていってもらった琵琶湖でまさかのブラックバスをルアー(スピナー)で釣ってしまった。
―この日のこの一匹から僕の釣り歴が始まりました。
大学を卒業しオーストラリアに留学後カメラマンになるために上京、カメラアシスタントを経て独立し、ずっと遠ざかっていた“釣り”に久しぶりに行ってみたら、やっぱり楽しかったんです。小学生の頃とは全く違う視点、技術、道具であっという間にのめり込んでいきました。
5年ほど前までは周りに興味ある人がひとりもいなくて、ひとりで出かけては帰りの車内で”独り言反省会”をするという、とっても孤独でストイックな釣りライフを送っていました。
今では一緒に行ってくれる友達も増えて独り言がめっきり減った毎日を過ごせています。
1人で勉強して1人で釣りに出かけていた身としては、もし誰か教えてくれる人がいたらもっと早く魚も釣れただろうし、無駄な買い物もせず効率よく道具をそれえていけただろうなって。だからそんなに頻繁に釣りに行けないけれど、釣りには行きたいっていう友達がいれば出来るだけ協力して、効率よく楽しんでもらいたいと思います。
僕は初めてお会いする人と遊びに行くことはほとんどないんですが、釣りをすると聞いたらすぐに一緒に行っちゃいます。
東京で地元が同じ人に会うとすごく嬉しくなる感覚に近いキズナが生まれるのも釣りならでは。
しかも世代を問わず意気投合できるのがまたイイんです。
最近は登山やキャンプのアウトドア人気が高かったり、アパレルブランドが釣りベストを作ってコーディネートに取り入れたりと、釣りをとりまく環境はあきらかに変わってきていて、僕の周りでもそれらの影響からか釣りに行きたい!っていう人が確実に増えてます。自分なりに道具や服にこだわって手入れや準備に時間をかけるのもすごく楽しいですよね。
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――釣りが大好きであること。そして1本の動画を作ったことで始まりました。