第4回 背泳ぎ、小指入水のS字ストローク
水泳インストラクターの内村です。
先日、中学校の同窓会に行きました。
かつての友達に会うのは、実に30年ぶり!
顔を合わせて、お互いにしばし沈黙。。
「え〜っと、あなたはどなた?」
そこから、自分の奥底に眠っていた記憶を高速検索。
お互いに分かったその瞬間、おっさん同士でハイタッチ!
いやあ、同窓会、最高でした(^^)。
さて、前回は、猫背の話から、
背泳ぎのタッチアップドリルをご紹介しました。
背泳ぎの手の動きで、深い呼吸が手に入ると、
脳に酸素がたっぷり供給されるので、
仕事の効率が上がるかもしれませんね!
今回は、その背泳ぎの水中の手の動きを解説をしたいと思います。
背泳ぎを習いたての時は、まずは真っ直ぐかくようにします。
これでも十分進みます。
手を動かす深さは、水深20cm〜30cmと比較的浅いところがオススメです。
深く手を入れると、水を「掘る」ような動きになってしまい、
重さを感じる割には、進みません。
手の平を後方に向け、後ろに浅くかくようにします。
まずは、これで覚えてください。
この手の動作で100mくらい泳げるようになったら、
一般的な小指入水による手のかき方を覚えてみます。
それでは、解説します。
『背泳ぎ、小指入水のS字ストローク』
1)
手のひらを外側に向けて、小指から入水。
この時、水深は20cm〜30センチ。
おへそから手が伸びるような意識で、
肘は真っ直ぐ伸ばします。
指先を斜め後方にグイッと突き刺すイメージです。
顔は、真っ直ぐ天井を見ます。
ちなみに、競泳選手には小指からスッと入り、
水しぶきがまったく立たない人がいますよ!
2)
斜め後方の水をつかむように、腕をかきはじめます。
中指は真っ直ぐ斜め下に引っ張られるようなイメージ。
体も伸ばした腕の方に傾け体重を乗せていきます。
3)
手首と肘を曲げ、
手のひらを後方に向けて水をかきはじめます。
指先は横に向けます。
通称「キャッチ」と言われる部分です。
そうそう、昔習った先生が「キャッチの形は、手羽先だ!」
と言っていたのを思い出しました(笑)
4)
そのまま手のひらを後方に向けた状態を維持して、
後ろにかいていきます。
同時に、手をかくスピードを速めていきます。
5)
手のひらが腰の近くを通過するときが、
最も浅い部分をかいています。
ここでもスピードを維持します。
6)
最後は、肘を真っ直ぐ延ばして、
お尻の横で手首のスナップを効かせてプッシュ!
手をかくスピードが最も速い部分です。
7)
そのまま親指から水面にリカバリーします。
反対側も同様に♪
ここで、1)から 7)までの写真だけをご覧ください。
すると、背泳ぎの水中のかき方は、ただ真っ直ぐではなく、
S字をかいているのがわかります。
これが、よく言われている、「S字ストローク」という技術になります。
まずはこれがスタンダードなのでやってみてください。
ただ、この小指入水によるS字ストロークですが、
肩が硬い中高年スイマーさんには難しい場合があります。
そこで、次回は、肩に不安がある中高年者向きの
「親指入水、I字ストローク」をご紹介したいと思います。
どうぞお楽しみに(^^)