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「カラヴァッジョ展」が開幕

世界初公開作品を見逃すな!

カラヴァッジョ 《エマオの晩餐》 1606 年、油彩/カンヴァス、141×175 cm、ミラノ、ブレラ絵画館
Photo courtesy of Pinacoteca di Brera, Milan

西洋絵画史上最大の変革者

 3月1日より、東京・上野の国立西洋美術館で「カラヴァッジョ展」(主催:NHK、読売新聞社など)が開催されている。日本とイタリアは国交を樹立して150年めに当たり、記念イベントが目白押しだが、なかでも本展覧会は、とりわけ注目に値する。
 なんせ、イタリア絵画の巨匠にして西洋絵画史上最大の変革者、カラヴァッジョの傑作11点が集結し、しかもそのなかの1点、「法悦のマグダラのマリア」は世界初公開となっているのだ。
 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)は、バロック絵画の創始者のひとりといわれ、当時一般的だった画面全体を照らす光ではなく、劇的な明暗のもと、人間の美も醜もありのままに描き出す画法を生み出した。
 その卓越した技量と独創的な表現は多くヨーロッパ中の画家に継承され、その影響はルーベンスやジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥール、レンブランドなどにも及んでいる。
本展では、カラヴァッジョ本人の作品だけでなく、カラヴァッジョから大きな影響を受けたカラヴァジェスキの作品も併せた50数点が一堂に会す。展示作品は年代順ではなく、「風俗」「五感」「光」など、キーワードごとに並べられ、カラヴァッジョの革新性と、それがいかにして継承者たちによって受容され、また変容していく過程もわかる構成だ。
 まるで鑑賞しているこちらがその場で居合わせているかのような臨場感をぜひ味わってほしい。

《カラヴァッジョのここがスゴイ!》まとめ
◯ドラマティックな光
◯臨場感溢れる構図
◯人間の美醜をありのままに描き出すリアリズム
「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」
会期:3月1日(火)~6月12日(日)
会場:国立西洋美術館
観覧料金:一般1600円ほか
公式サイト: http://caravaggio.jp
 

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