野球に生きた「芸人としての経験」
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈15〉
優勝争いのなかで、僕がチームに貢献できること。それは芸人として得たもの。
5月28日に四国アイランドリーグで前期優勝を果たした愛媛マンダリンパイレーツ。
芸人との二刀流を続ける杉浦双亮が、優勝争い真っ只中で思っていたこととは?
当時、BEST TIMESで綴っていた思いを公開!
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◆優勝争いのなかで!
前期日程も残すところあと8日。四国アイランドリーグは佳境を迎えている。
ここで簡単にリーグの説明をしておくと、リーグ戦は開幕から5月30日までの前期日程31試合と、7月31日から行われる後期日程34試合にわかれており、前期優勝チームと後期優勝チームが5試合のシリーズを行って、年間総合優勝チームを決定することになっている。
そして、そのシリーズ出場をかけた前期日程の優勝争いがし烈なのだ。
5月22日現在で、1位は徳島インディゴソックス。2位が僕たち愛媛マンダリンパイレーツなのだけれど、その差は0.5ゲーム。直接対決を1試合ふくむ残り5試合でどちらに優勝が転がりこんでも不思議はない、本当に緊張感のある展開になっている。
残りわずかだけれど、もし時間があれば球場に足を運んでもらって愛媛マンダリンパイレーツの優勝に力を貸してほしいなと思っています。
さて、そんななかで僕はというと、前回書いた後悔だらけの登板以降、マウンドに上がるチャンスはやってきていない。優勝争いの真っただ中だし、自分の力不足でこういうときに力になれないことはとても悔しい。
声を出したり、練習を盛り上げたりとできることはたくさんあるし、それは全力でやっていっているつもりだけど、やっぱりマウンドの結果で、マウンドの姿勢でチームの助けになるような選手でありたいと強く思うようになった。
もちろん僕はこれまで芸人一筋だったし、40歳だし、技術もみんなに足りていないかもしれない。それでも、現状に満足していては、ここに来た意味がないということもわかっている。
ちゃんとした戦力として、球団に恩返しがしたい。その思いは日に日に強くなっている。