あおむろひろゆきのてくてく子育て日記〈第26話〉「姉と弟」
かわいい弟、それでもやっぱり嫉妬しちゃう……
早いもので、下の子どもが生まれて3か月が経ちました。おねえちゃんが生まれた時は、私も妻も、それはもう毎日「かわいいね」「たまらんね」と大騒ぎをしていましたけど、今回はそういうわけにもいきません。というのも、下の子のことをあまり可愛い可愛いと言い過ぎると、おねえちゃんがやきもちを焼いちゃうんです。
こちらは本当に上の子も下の子も同じように可愛くて、それをちゃんと伝えているつもりでも、幼い子どもにはそれがうまく伝わりません。特に最初のうちはやきもちがすごくて、私たちが目を離したすきに下の子のほっぺの肉をつねろうとしたりして、慌てて止めたこともありました。
おねえちゃんも決して下の子のことを嫌いなわけじゃない。だけど私には、家族が増えて起こる生活スタイルや親との関わり方の変化に上手くついていけず、感情を制御できなくなって、そのような行動に走っているように見えました。
というわけで、おねえちゃんがいる場所では「下の子かわいい」発言は控えて、妻も私もおねえちゃんと二人きりになれる時間を少しでも多く作るようにしています。こうして昔と同じように深く関わる時間を作ったことによってか、最近は落ち着いたご様子。
まあ、下の子のオムツを替えている時に私の頭の上に立とうとしたり(首が折れそうになる)、オムツをぶん投げたりと、今でもなかなかの暴れん坊将軍ですけどね。下の子に一生懸命絵本を読み聞かせしてくれたり、泣いていると「だいじょうぶよ」と言いながらおなかをさすってくれたりと、少しずつおねえちゃんらしい行動をするようになってきました。
私には3歳年上の姉がいるんですけど、私が赤ちゃんの時はオムツ替えの手伝いをしたりしてくれていたそうです。下の子と、一生懸命お世話をするおねえちゃんの姿を見ていると、かつての自分と姉を見ているかのような気持ちになります。その二人を、私の父や母はどんな気持ちで見ていたのでしょう。
今度会った時に聞いてみようかな。「そんな昔のこと忘れた!」って言われそうだけど。