失敗のレベルを上げればいい! 一歩を踏み出す考え方
昨日の自分にこだわらない①
何度、失敗してもいい。
そのかわり、失敗のレベルを、上げよう。
たとえば、フルマラソンで、去年は5キロでリタイア、今年は10キロでリタイアしました.同じリタイアでも、5キロから10キロに距離が伸びています。
「今年もリタイアしちゃったんです」と、ガッカリしなくていいのです。
来年は、また5キロ延ばして15キロリタイアを目指します。それが人間の成長です。
大切なのは、成功を目指すことではなく、成長を目指すことです。
「成功」イコール「成長」ではありません。成長とは、失敗のレベルが上がることです。
去年も今年も5キロでリタイアしたとします。去年はリタイアしたあとに吐いていました。今年はバナナを食べていました。
これは大きな成長です。
去年はリタイアしたあとにタクシーで帰りました。今年は地下鉄で帰りました。
これも成長です。
成功を目指すより、失敗のレベルを上げることを目指します。結果が出なくても、「自分は1年間、何をトレーニングしてきたんだろう」とガッカリする必要はありません。失敗のレベルが上がったことに自信を持っていいのです。
去年より、うまく失敗しよう。
今、やれることは、いっぱいある。
「何をしていいかわからない。するべきことが見つからない。だから、何もしない」と言っている人がいます。
今できることは、たくさんあります。
たとえば、やりたい夢を10個書いてもらいます。その10個の中には、すぐできないこともあります。場合によっては、一生かかってもできないこともあります。
ただし、すぐできることもあります。
世界一周旅行は、なかなかむずかしいし、時間がかかります。沖縄旅行なら、今週でもできます。今は安い予算で行ける選択肢がいろいろあります。
「したいことがどれもできない」と言う時は、なんとなくむずかしいほうばかり考えて、簡単にできることを何もしていないのです。
そういう人は、「近所のオシャレなお店に一度入ってみたい」と「月旅行してみたい」を、同じレベルで取り上げます。
結果として、その人のしたいことは何も実現できません。まずは、今、できることをすることが大切なのです。