裕子流、今が買いドキ「青春18きっぷ」の賢い利用法 【女子鉄ひとりたび】2番線
裕子流鉄道旅に同行すると、日本が愛おしくなる。~宮脇灯子~
元祖鉄道アイドル、今は「鉄旅タレント」として鉄道をアツく語る、木村裕子が日本各地の魅力的な路線を紹介する“女子鉄ひとりたび”。今回はこれからのレジャーシーズン、乗り鉄に必携の「青春18きっぷ」の賢い利用法を紹介!(『女子鉄ひとりたび』著 木村裕子 より)
■青春18きっぷは最強の乗り鉄きっぷ
本格的に乗り鉄を始めて約15年。これまでたくさんのお得きっぷを活用してきたが、全線完乗のときに一番使い倒したのは「青春18きっぷ」(以下「18きっぷ」)だ。
この乗車券は、春・夏・冬の年3回発売されるが、JR全線の普通列車や快速列車が1日乗り放題となり、1枚につき5日分(5回分)使用できる。販売価格は12,050円(2020年夏の価格)なので、1日あたり2410円で北海道から九州までのJR全線が乗り降り自由となるのだ。新幹線や特急には乗車できないなど制約もあるが、うまく使えばこれほど強い味方はない。
参考までに、いま青春時代を送っている人じゃなくても、18歳を超えている人でも使うことができる。
私はこのきっぷを、JR各社によるファンサービスだと思っていて、これ1枚でどこでも行けることから〝魔法のきっぷ〞と呼んでいる。5日(回)分もあるので、うまく使いきれるよう計画を立てる必要がある。
ときには最後の1回分を使いきれずに無駄にしてしまうこともあり、そんなときはなんとも言えない喪失感と物悲しさに襲われる。ラスト1回分を往復300円ほどで終わることもあった。もちろんトータルでは余裕で得しているはずなのに、自分でも不思議なメンタリティだ。
ところで「18きっぷ」には「赤券」というスペシャルなきっぷがあったことをご存じでしょうか。今や自動券売機でも買うことができる「18きっぷ」だが、かつては駅のきっぷ売り場でしか買えない「赤い18きっぷ」があったのだ。(実はピンク)赤は私の衣装のカラーだし、乗り鉄を標榜するなら、ぜひ持っていたかったアイテムである。
この18きっぷは1日乗り放題なので、始発からフル活用すると、1日で東京から九州まで行けてしまう。その場合、朝から晩までひたすら乗り続ける修行のような旅になるので、いくら鉄道が好きでも、車内で飽きてしまうことはある。私はそんなとき、長年の旅暮らしで編み出した「いくつかの退屈しのぎ」で遊んでいるのでご紹介したい。
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■水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年1月11日~1月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:1月15、16、18、19、20日