《愛知高速交通東部丘陵線》リニアはもう未来ではない。目の前にある現実だ!【女子鉄ひとりたび】14番線
番外編「未発表」女子鉄コラム二号が発車進行!
元祖鉄道アイドル、今は「鉄旅タレント」として鉄道をアツく語る、木村裕子が日本各地の魅力的な路線を紹介する“女子鉄ひとりたび”(『女子鉄ひとりたび』著・木村裕子より)。今回、単行本では未掲載&未発表の傑作コラムを発掘しての第二弾。超未来的かと思いきや、けっこう身近、それも地方にあった「夢の乗り物」リニアモーターカーを紹介してもらいます。
■未来のマシーンは意外にもリーズナブルだった♡
リニア中央新幹線が現実味を帯びて来た。2027年に東京~名古屋間を40分で結ぶ計画だ。
普段、リニアの話をすると「生きているうちに乗れるかな?(笑)」と、返されることがよくある。一般的には、現在建設中の中央新幹線が日本初の浮上式リニアとして認識されがちで、とっくに実用化されているリニアがあることはあまり知られていないようだ。
2005年に愛知万博のアクセス交通として開業した愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)なら、今すぐ乗ることが出来るのである。
リニモは全線高架で、濃尾平野の東端部にあるため、遠くまで見渡すことができる。無人運転のため運転台は通常無人。そのため、先頭全面が窓になっている最前列を陣取れば、運転士目線で車窓風景を楽しめる。
高架をスイスイと走るが、正直浮いているかは……謎である。
そこで鉄道ファンを募り、列車を貸し切って体験することにした。
実は、現在は休止中だが、2016年頃まで誰でも貸し切ることができた。
当時の貸し切り代は38,480円で、104名まで乗車可能。リニアは思いのほか格安だと感じた。
アテンダントさんが乗車して、仕組みをわかりやすく解説してくれる。車輪走行では不可能な急発進や急カーブ体験、浮上と着地のデモンストレーションを何度も行ってくれた。実際に浮くのはわずか8mmだが、窓の外を見ていると浮いた瞬間に景色が上がるため、体感することが出来た。
車庫公開イベント時には、もっとおもしろい実験ができる。浮いているということは、手で押せばわりと簡単に進むということ。大人なら1人、子供でも2人で動かせる。
リニアはもう未来ではない。目の前にある現実だ!
(15番線へ続く)
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■水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年1月11日~1月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:1月15、16、18、19、20日
■「女子鉄ひとりたび」サイン本は完売! ブロマイド付は発売中!
イベント当日に来られなかった人のために、木村裕子さんが心を込めて、一冊一冊にサインを入れた本。
2019年の年末に限定部数で販売されていましたが、速攻で完売御礼!
なお3種類の「オリジナル・ブロマイドつき」の本は今も販売中ですので、お早く以下の書店へどうぞ。
販売場所:
書泉グランデ 6F鉄道コーナー
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3-2
書泉ブックタワー 5F鉄道コーナー
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1丁目11-1