【激裏不動産】ロフト付きシャレオツ部屋は大家も生唾ゴックン《ウル技05》大公開‼️
納得できない商慣習を超えていく技[賃貸管理・大家編]
不動産の世界はしばしば海に例えられる。不動産に魅入られて挑戦した者の多くが海の底へと沈んでいった。それでも海に挑む者は後を絶たない。そこには見たこともない財宝が眠っているからだ…。
本記事は、不動産業界という大海を渡り、財宝を発見するための航海術を記した辞典であり、大手デベロッパー、大家、地主、ブローカー、地場管理会社の5人がそれぞれの立場で、奥深き賃貸の世界を語りつくしたものである【以下「全宅ツイ」メンバー参照】。
■「あばたもえくぼ」はアパートなら「不便もロフト」
【ロフト大好き法】 1月から3月初旬に上京する学生や新社会人に、余り気味なロフトAD200で決める技。宿を取って決めに来てる一人暮らし初めての学生に、ロフトの15㎡平成築をオススメするのだ! なお、夏にはロフト飽きる模様。
デベ夫人(以下・デ):ちょっと前の話なんだけど、私が新婚当初に住んでたマンションがけっこう広いロフト付きの部屋だったの。寝室代わりというか、そこにマットレス敷いて寝てたんだよね。最初はロフトっておしゃれな感じがしていたんだけど、夫婦喧嘩した翌日とかはここが戦場になる。ダンナより先に起きて、ハシゴを外すイタズラとかして仕返ししてた。文字通り「ハシゴ外し」の夫婦喧嘩技(笑)。
どエンド君(以下・ど):はい。夫人らしからぬ可憐なエピソード、ありがとうございました。
赤すぐり(以下・赤):ロフト大好き法! これ、めっちゃわかりますね。上京して来て荷物ゴロゴロしてる子が、今日1日で決めないといけない。そんな時こそおしゃれと勘違いされるロフトが効く。ほぼ百発百中で決まります。その上、AD200(※注)ついてたらよだれがでちゃう……。
ど:僕、ロフトのある部屋たくさん持ってるんですが、正直どうですか?
赤:ロフトなんて何がいい? 熱が出たときに昇り降りできるのとか思ったら(笑)。元気なときはいいけどね。まあ、だいたい更新しませんよ。
ど:…。
赤:平たいとこに行きたい。一度住んだ人なら「『16㎡+ロフト』より『20㎡』のワンルームに行きたい」と言って去っていきます。
ど:20㎡×4部屋より16㎡×5部屋にした方が、ちょっとでも早くローンが返せるんじゃないかと思ってしまい、申し訳ありませんでした。
赤:こういうのは、土地のある大きな平屋住まいの田舎の若者にしか訴求できない。
デ:実家が平屋で階段に憧れのある田舎の若者(笑)。
ど:田舎の若者、上京し続けてきておくれ!
※注【AD】 空室に入居者が決まると決めてくれた不動産屋さんに対して、大家さんからAD/広告費と呼ばれるお金が支払われます。がんばってアピールして欲しい、他の部屋より先に紹介して欲しいという大家さんの気持ちが結晶になったお金です。AD200とは家賃2か月分。家賃6万円のワンルームなら12万円。家賃1ヶ月分の仲介手数料しかもらえない物件より、そりゃ頑張って紹介しちゃうよね。
KEYWORDS:
■本ページの使い方
本ページはツイッター上で、多くの不動産航海士たちから集められたウル技を、「賃貸管理/大家」「売買仲介/買取再販」「開発/建築」と3つのブロックに分けた上で、全宅ツイの幹部メンバーたちが検証・解説するものである。