「今の自分を変えたい」という切実な人への絶好のヒント
久瑠あさ美のメンタルトレーニング実況中継【第12回】
絶大な信頼を寄せられているメンタルトレーナー・久瑠あさ美さんがそのトレーニングの極意を初めて実況中継動画で公開しているのが本連載。今回は好評のなか第12回。
第15回で完結するまでついにあと、3回。この回からご覧になっていただいても「自分を憧れの人物に変えるヒント」が満載。読者のみなさんもぜひご自身で挑戦してみてください。
■マインドが上がった人とは?
久瑠:人間の可能性に関して言えば、「不可能はない」そう言った人間を信じる勇気さえあれば、その人は決してNGなんかじゃない。そこから人は変わっていけるからです。
それまで持っていた、自分自身で集約してしまった小さな穴に絞ったピントではなく、もう一段視点を上げてピントを広げたときに見えてくるのは、曖昧な世界であり、多くの人は掴みようのない違和感を覚えるかもしれません。
けれどこのピントが曖昧な世界こそが潜在意識においては実は重要なのです。これは自分のマインドのフォーカスを上げていくということで、そのピントというのはシャープに合わせていくことができるようになっていきます。そういう体感的なトレーニングを通じて、無自覚な意識を扱えるようになれるます。このようにしてマインドを創り上げていくことで、時間や場所を問わず「思う存分人生を味わう」体験を誰もが当たり前に出来るようになるのです。
よくトレーニングしてると、塾生からこんな言葉が出てきます。「○○さんは、前の自分だったら絶対に口も利かないタイプの人なんですが、今回は初めて来た〇〇さんと組んでワークに取り組んでみたい、そう思えている自分に自分でも驚いています・・・」
職場だったら声かけてほしくない、一緒のチームにもなりたくないと思うタイプの人であっても、トレーニングに参加されているときは、心の視点が引き上がってきたときに愛が出てくるんです。「なにかしてあげたい」「なにか教えたい」となるんですよ。
でも、その人は前と同じ人間なんです。性格も同じだし、環境も変えてないんですけれど、何かしようとしなくても、「何かしたい!」そう思えるようになってしまう。トレーニングを通じてマインドの上げ下げが起こって、「今日僕は、あの人と一緒に二人三脚でやってみよう」「チーム組んでみよう」と思えるようになる。それは、要は「自分の可能性を見たい」というマインドに切り替わるんです。
相手が笑顔になることを自分で喜びとして感じたいと思うようになっている。「他人事」が「自分事」になる。自分では「嫌だ!」と思ってたことでも、「相手にとってどうなんだろう」という視点からも考えるようになる。そして、「運命共同体だから、もう一緒にとりあえずやろう」という気持ちになっている。だから、顕在意識では「絶対認めない」と思っていても、マインドさえ上がっていれば全然OKなんです
Memo
マインドが上がると、自分自身が変わるより先に可能性が生まれる