「掛け心地の良さ」を追求したメガネフレーム
眼鏡を“ファッションの小道具”と捉えている人は少なくない。確かに、服とコーディネートすることで顔立ちを引き締めたり、逆に優しい印象を与えたりする効果もあるアイテムであるのだが……。しかし、眼鏡は「視力矯正器具」であることは間違いなく、眼鏡ブランドのほとんどはそのように明言しているのだ。そこでこの連載では、ファッション性だけでなく、「景色や文字がよく見える」「掛け心地が良い」といった機能性を優先して、一個人編集部が厳選した眼鏡を紹介したい。特に、若い頃とは違った目の悩みが気になるシニア世代向けを中心に、バリバリの働き盛りの40歳代向けも合わせて、国内外の眼鏡ブランドの逸品をお薦めする!
VOL.2 高機能&ハイセンスを両立したジャパニーズブランド「999.9(フォーナインズ)」
『眼鏡は道具である。』という揺るぎないコンセプトのもと、掛けやすく、壊れにくく、調整しやすい眼鏡を作り続けているジャパニーズブランドの最高峰。シンプルでセンスの良いフォルムに優れた機能性が凝縮した眼鏡は、物事の真理を見極めた人達から絶大な支持を得ている。 ●お問い合わせ/フォーナインズ☎︎03-5797-2249 https://www.fournines.co.jp/
日常のシーンや生活スタイルを選ばない[SP-20] 36,300円(税込)
眼鏡のデザインはさまざまだ。特にここ数年、巷では「眼鏡をファッションの小道具」として身に付けるというブームが沸き起こったこともあって(フォーナインズが掲げる『眼鏡は道具である。』という信念と真逆! いやはやブームとはなんと嘆かわしいことか!?)、ボストンやウェリントン、ティアドロップ、オクタゴンといったいろいろなカタチの眼鏡が街中に氾濫したのであった…。さらに素材やサイズ、カラーバリエーションによって細分化され。マーケットは飽和状態に!
そんな現象の中でもフォーナインズは当初からぶれることなく、常に多くの人に魅力を伝えられるスクエアに力を入れ続けている。
そもそもスクエアシェイプは顔立ちや髪型を選ばず、どんな人にも似合うのが特徴だが、この[SP-20]はビジネスシーンにもスポーツシーンにも対応する機能性をミックスすることで、さまざまな日常生活にもマッチ。ON=平日の仕事も、OFF=週末のアウトドア&スポーツも積極的に活動するシニアには、うってつけの眼鏡だと言えよう。
フォーナインズの真骨頂とも言える「逆Rヒンジ」は、眼鏡を掛けたり外したりする際の負荷を効率的に解消し、フロントの歪みや型崩れを防止する。それと同時に高いホールド性も生むため、どんなシーンでも快適な掛け心地を実現するのだ。
また、この[SP-20]のパッドとモダンには、ラバー素材を使用している。摩擦抵抗が増し、抜群のフィット感を提供するこの2つのパーツも、極上の掛け心地を生み出す要因の一つであることは間違いない。さらに、ユーザー自身で微調整が可能なこともつけ加えておこう。
[S-164T]のエッジィなフォルムが洗練された大人を演出 51,700円(税込)
先述の[SP-20]と同じ理由から、もう一つスクエアを紹介したい。ただしこちらは直線的でエッジィな構成が印象的なスタイルのメタルブロウだ。カッティングを施した多面的で存在感のあるブリッジからメタルブロウ、テンプルにかけての立体感で存在感もある表情が上質感を生み、洗練された大人な表情を求めるシニアには、ぜひとも掛けて欲しいシェイプと言える……(軽くて快適だし)。
サイドの表情にも注目して欲しい。フロントから繋がるストレートでエッジィなテンプルは、スリットを入れることでボリューミーさを軽減しつつ、立体的な表情を作り出している。
さらにこの[S-164T]をよくよく見てみると、直線的でシンプルな見た目の中には、フォーナインズの精巧な技術による凝ったディテールが隠されているのがわかる。左右のリムを繋ぐブリッジに注目! フェイスブリッジとインナーブリッジの2つのブリッジによるレイヤードブリッジ構造を採用することで、掛け外しの際の負荷をブリッジ周辺で解消しているのだ。しかもこのブリッジにフレキシブルな環境を集約することで、フレーム全体で頭部をホールドすることに成功。理想的なフレームバランスが生まれ、極上の掛け心地を実現しているのである。
その掛け心地をさらに向上させているのが、新形状のパッドだ。上下左右が非対称なパッドは、従来のパッドよりも大きな接地面を確保できるため、鼻元のフィット感が大幅にアップ。肌が弱り苦痛がこたえるシニアには、長時間掛けていてもまったく負担を感じさせないフォーナインズの高性能さがありがたく感じるだろう。
春の意地悪な太陽からシニアの眼を守る[F-14SP Polarized] 29,700円(税込)
最後にフォーナインズのサングラスを紹介しよう。「えっ!? 陽射しが弱い春にサングラス?」と疑問に思うシニアは少なくないだろう。確かに夏の太陽の陽射しは強いのだが、太陽の位置が高いために光線が眼を直撃する時間は意外と短いのだ。それに比べて太陽の位置が低い春(や秋)は、陽射しが眼を直撃し、しかもその時間帯は長いのだ。眼が疲れやすいシニアには、この春こそサングラスが必要なのである。
さて、フォーナインズのサングラスだが、実はフォーナインズは「サングラスの本質は、陽射しを防ぐことではない」と定義している。陽射しを“防ぐのではなく”、“ここちよくする”ことであると明言! 散歩やドライブ、旅行など、太陽の下で過ごす時間をいかにここちよくするか…というコンセプトを具現化したのが、このフォーナインズ・フィールサンなのである。
中でもこの[F-14SP Polarized]は、標準装備の偏光レンズにより、自然光などが乱反射して起こるギラつきを防ぎ、クリアな視界を確保。ゴルフやフィッシング、ドライブといったアウトドアアクティビティを快適にこなすというサングラスの機能には抜かりはない。
しかし、注目すべきは先述の“ここちよくする”ための機能だ。なんたってこの[F-14SP Polarized]は金属を一切使用することなく、オールプラスチックで高いフィット性を実現しているのだ。テンプル内部に可動域を持たせたフレキシブルな独自構造があらゆる使用環境で安定性を高め、快適な掛け心地を提供。さらに、肌に直に触れるノーズパッドとモダンには、柔らかなラバー素材を採用。汗をかいても滑りにくく、激しい動きにも対応することで、タフな環境下でもここちよく掛け続けることができるのだ。
アウトドアアクティビティを大好きなシニアにとっては、この[F-14SP Polarized]は必須のアイテムと言えるだろう。