「9人FW作戦」エディーHCが勝負のシックスネーションズで奇策?
メディアの大きな注目を逆手に。仕掛けた心理戦
■2月1日、シックスネーションズ開幕。
欧州ラグビーの最高峰、シックスネーションズ(6か国対抗)が、いよいよ2月1日(土)に開幕を迎える。参加6か国中、最もラグビー競技人口が多い母国・イングランド。その分、メディアの注目度や世間へのインパクトも一番大きい。
他の「ネーションズ」のメディアも、この時期は、こぞってこの大会の記事を掲載する。独立した国であるフランス、イタリア。1地域であるウェールズ、スコットランド、アイルランド。それぞれの国・地域内で大手メディアというものが存在する。
ウェールズとスコットランドは、イギリスの一地域でありつつ、独立したラグビー代表チームを持つ。
アイルランドという「ネーション」はさらに複雑だ。ラグビーのアイルランド代表チームの選手は、アイルランド共和国人と、北アイルランド人(イギリスの一部)という、正式には別々の国の選手から成り立つ合同チームだからだ。複雑な歴史を歩んできた地域だけに、代表チームの枠組みすら複雑だが、それだけにアイルランドのラグビー通たちの間では、この時期になるとシックスネーションズの話題で持ちきりになる。
今年の優勝候補はアイルランド、その対抗馬とされるのはウェールズ。ワールドラグビーランキングでは、今大会開幕前の時点ではアイルランドが2位、ウェールズが3位、そしてイングランドが4位だ。1位はご存知、ニュージーランド。