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「9人FW作戦」エディーHCが勝負のシックスネーションズで奇策?

メディアの大きな注目を逆手に。仕掛けた心理戦

■メディアの大きな注目を逆手にとる、エディー流

写真:ロイター/アフロ

 しかしながら、イングランドは競技人口だけではなく、ラグビー・ジャーナリストの数、メディアの紙面発行数、及びウェブアクセス数が最も多く、代表選手やエディー・ヘッドコーチは、多忙なメディア対応を迫られる。大きな注目を集めるイングランド代表は、こうしたメディア対応も勝負のうち。選手もコーチも、ここから勝負が始まっている事を知っているプロ集団だ。そしてメディアを使った心理戦というものも、当然繰り広げられる。 

 今年の開幕前にエディー・ヘッドコーチが繰り広げている心理戦で大きな注目を集めているのが、「FWの選手を9人投入するかもしれない」という作戦。奇遇なことに、エディー・ヘッドコーチは日本代表を指揮していた2015年に、「9人FW作戦」をワールドカップのウォームアップゲームでジョージアを相手に採用し、13-10で勝利を収めている。この試合で9人目のFWとして左WTBでスタメン出場したのは、ツイ・ヘンドリック。通常は、FLかNO8でプレーする選手だ。

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竹鼻 智

たけはな さとし

1975年東京都生まれ。明治大学経営学部卒、Nyenrode Business Universiteit(オランダ)経営学修士。2006年より英国ロンドンに在住。ITコンサルタントとジャーナリストのフリーランス二足の草鞋を履きながら活動し、「ラグビーマガジン」(ベースボールマガジン社)、「Number」(文藝春秋)、「週刊エコノミスト」(毎日新聞社)へのコラム執筆など、現地からの情報を日本へ向けて発信。BEST T!MESでは、イングランド代表HC、エディー・ジョーンズ氏の連載「プレッシャーの力」の構成を担当。


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