「9人FW作戦」エディーHCが勝負のシックスネーションズで奇策?
メディアの大きな注目を逆手に。仕掛けた心理戦
■メディアの大きな注目を逆手にとる、エディー流
しかしながら、イングランドは競技人口だけではなく、ラグビー・ジャーナリストの数、メディアの紙面発行数、及びウェブアクセス数が最も多く、代表選手やエディー・ヘッドコーチは、多忙なメディア対応を迫られる。大きな注目を集めるイングランド代表は、こうしたメディア対応も勝負のうち。選手もコーチも、ここから勝負が始まっている事を知っているプロ集団だ。そしてメディアを使った心理戦というものも、当然繰り広げられる。
今年の開幕前にエディー・ヘッドコーチが繰り広げている心理戦で大きな注目を集めているのが、「FWの選手を9人投入するかもしれない」という作戦。奇遇なことに、エディー・ヘッドコーチは日本代表を指揮していた2015年に、「9人FW作戦」をワールドカップのウォームアップゲームでジョージアを相手に採用し、13-10で勝利を収めている。この試合で9人目のFWとして左WTBでスタメン出場したのは、ツイ・ヘンドリック。通常は、FLかNO8でプレーする選手だ。