打ち合わせの相手がタバコの煙を嫌がっている…こんなときどうする?
必要なのは共感する力だ
■〝褒められない限りは失敗〟である
私も大学で授業のアンケート調査をするたびに感じていることですが、たとえば5段階のうち最上位の「とてもいいと思う」以外はすべてダメだと考えてください。
なぜなら、「とてもいいと思う」があるにもかかわらず上から二つ目の「よかったと思う」にチェックをつけたということは、何らかの不満があったということです。
ましてや「ふつう」など、全然ダメだということでしょう。
ですから、匿名の授業評価などで「ふつう」が半数を占めるようであれば、その授業はダメな授業ということになります。
ちなみに、私はこの授業評価において「先生はこの授業に情熱を持ってのぞんでいる」という欄を重点的に見るようにしているのですが、100名の生徒の評価のうち、99名が「とてもそう思う」にチェックしてくれていても、1名だけ「そう思う」があったりしますと、もうダメです。「一人だけ、とてもそう思わない人がいたか?!」と頭がショートし、猛反省が始まります(笑)。
接待もこれと同じで、相手が「すごくいい店だね!」と言ってくれなければ、0点。つまり、失敗です。そもそも、日本人はいいと思うと「とても美味しいですね!」「いい店ですね!」と多少オーバーに褒める人種です。ですから、〝褒められない限りは失敗〟であると頭に入れて、接待にのぞむようにしてください。
<『大人の対応力28』より構成>