ビジネスマンの真価が問われるトラブル対応。お詫びの品は「虎屋の羊羹」がいい理由
言葉では足りない謝罪の意を示すため、モノに頼るのもアリ
■ミスを補うアイデア
たとえば、あなたにもこんな経験はありませんか?
レストランで頼んだ最後の一品がなかなか出てこず、しばらく談笑しているうちに店を出る時間になってしまいました。
会計の際に、「最後のコーヒーが出てこなかったんですが、時間もないのでもう結構です」と、店員にその旨を伝えます。
その際、それを聞いた店員が「そうでしたか、申し訳ありません」と詫びただけで店を出されるか、店員が「しばらくお待ちいただけますか?」と店長の元へ走り、結果、「お詫びのしるしとしてこちらをお持ちください」とクッキーを持たされて店を出るか……。
この対応には、歴然たる差がありますね。
後者のように、ミスがあってもそれなりの対応をされたら、「ただでクッキーもらっちゃったな。また、何かの機会にはあの店を使おう」という気持ちにもなります。
このように、「ミスの代償として何が出せるか、何をすることができるのか?」という代替案を用意してこそ、大人の対応だといえるでしょう。
決して、言葉だけでその場を乗り切ろうなどと考えてはいけません。
大人ですから、しっかりと頭を使ってアイデアを練るのです。