藤田田が語った、生き残る社長の資質。健康、友人、そして3つ目は?
「イレブン」の数え方を語れるようになれ。
■3つ目。あなたは人に語れる特技、知識を持っているか?
それから、社長たるものは、特技をもつべきである。特技は知識といいかえてもいい。
音楽のある部分についてたいへんくわしいとか、楽器がうまく演奏できるとか、推理小説についてはたいへんくわしいとか、漢方薬を語らせたら専門家ハダシであるとか、要するに、学校で教わらない特技・知識をもつべきである。
つまり、その人が、自分の人生を通じて勉強してきた特技をもたなければならない。それが人よりぬきんでるバネになり、意外なところで役立つものである。
その分野の話になったら、自分は絶対に勝てる、という特技をもつべきである。
そんなにむずかしいことではない。陶器にしろ、植木にしろ、世界のフルーツにせよ、10年かけて勉強すれば、どんなことでも相当な専門家になれるものなのである。
つまり、学校で習うこと以外で、ある目的をもって普通の人が勉強していない分野を知るべきである。ひとつのことを深く知っておくと、「そのことならアイツにきけ」ということになる。そうすると、それが自信にもつながってくる。人を煙に巻くことだってできる。
たとえば、先日、ある新聞記者に会って、数を1から10まで数えてみろ、といった。