体のコリや痛みに「栄養補給」が欠かせない3つの理由
不調の陰には栄養不足が潜んでいる?コリと痛みを食べて治す③
こらない、痛まない体をつくる3つの心得
【心得1】たんぱく質は、魚介、大豆製品、卵、肉を1食であれこれ組み合わせて摂取する!
成人の体を健康に保つには、1日当たり体重1kgにつき1~1.5g程度のたんぱく質の摂取が必要といわれる。例えば、体重60kgの人は1日約60~90gのたんぱく質が毎日必要となる。魚介、大豆製品、卵、肉を組み合わせてバランスよく摂取することで、オメガ3系脂肪酸、ビタミン、ミネラルなど健康維持に欠かせない栄養素も結果的に確保することができる。
【心得2】腸内環境を整備して食べたものを消化吸収する力をつける!
栄養豊富な食材をたくさん取っても、腸で消化吸収されなければ意味がない。だから腸は健康の要となる。発酵食品である味噌+食物繊維が豊富な野菜や海藻を一緒に取れる具だくさんの味噌汁は、腸内環境を整える最適メニュー。野菜や海藻にはナトリウムの排泄を促すカリウムも豊富だ。手軽なスーパーフード、みそ汁を毎日、活用しよう。たんぱく質は、魚介、大豆製品、卵、肉を1食であれこれ組み合わせて摂取する!
【心得3】痛み(=炎症)の原因となる食材を避けて抗炎症食材を積極的に取る!
加工食品に使われるサラダ油やコーン油など、オメガ6系の過剰摂取は体内の炎症を促進する。また血液中のコレステロールと結びつき、動脈硬化の原因になることも知られている。一方、オメガ3系の油は炎症を抑制し、血栓予防にも効果を発揮する。ただし、オメガ3系の油は熱に弱いため、調理しても壊れにくいオメガ3系不和脂肪酸のEPA、DHAを青魚などから摂取するのも効果的だ。
監修/大柳珠美さん
オーソモレキュラー栄養医学研究所理事。管理栄養士。クリニックで食事指導を行い、薬に頼りすぎない治療をサポート。講演や書籍、ダイエットジム「ライザップ」食事ガイドブックの監修、ブログ「管理栄養士のローカーボ・キッチン」などを通じて、糖質制限理論と栄養療法に基づく食事指導を行なう。
〈「一個人」3月号より〉