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マクドナルドの礎築いた男の哲学「常識にこだわる奴は常識に殺される」

「売れない」と言われたチキンナゲットを売りまくった

昨日新体制を発表した、日本マクドナルド。前社長のサラ・カサノバ氏は会長に就き、日色保上氏が社長に昇格。トップが誰であれ組織体制がしっかりしており、盤石に見える。今でこそ“安定期”に入ったように見えるマクドナルドだが、その礎を築いたのは藤田田という型破りな経営者だ。「常識にこだわる奴は常識に殺される」その刺激的な哲学を、チキンナゲット導入時のエピソードから紹介しよう。『クレイジーな戦略論』より。

■常識をトコトン砕いた“金儲けの頭”

 常識にこだわる奴は常識に殺される。

 ある場面に直面して、なんらかの判断をくださなければならないことは、よくあることである。私は、そういった場合には、一つのことに三通りの判断を考えてみる。

 一つめの判断をくだした場合はどうなるか。二つめの判断ではどうなるか。三つめではどうなるか……。

 それらを考えてから、最後にこれがベストの結果を招くと思われるものを選択し、決断する。まず、判断をして、それから決断をくだす。

 

 そういった判断の仕方は、訓練を積み重ねて養うほかない。

 判断力は推理力である。だから、判断力を養うことは推理力を整うことである。推理力がある人がいい判断ができる人である。

 ものを判断する場合、表か裏か、白か黒かを判断するだけなら、確率は一対一である。しかし、ビジネスの場合、そんなに簡単に判断はくだせるものではない。推理を重ね、そうして決断に至る。その過程で、あらゆる結果を予測する。だから、結果として予測しなかったことが起こることはあり得ないことである。

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また、アマゾンの中古市場で1万円以上の値をつける、藤田氏の

傑作『ユダヤの商法』も3月に復刊予定!お楽しみに。

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藤田 田

ふじた でん

「日本マクドナルド」創業

1926年大阪生まれ。旧制北野中学、松江高校を経て、1951年東大法学部を卒業。在学中GHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立、学生起業家として輸入業を手がける。1971年、米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に第1号店をオープン。そこからハンバーガー旋風を巻き起こし日本人の食生活を変えていく。「価格破壊」など革新的な手法を次々と展開した。のちに「日本トイザらス」も設立。2004年没。孫正義氏、柳井正氏ら、日本を代表する企業を率いる経営者たちに影響を与えたとされる。『ユダヤの商法』『勝てば官軍』『Den Fujitaの商法』など数々のベストセラーを残した。長く品切れが続いていたが2019年4月に完全復刊する。


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