ラグビー王国が唖然。サンウルブズ「チーフス撃破」がどれだけ快挙か
30-15で快勝。今季初勝利とともに、4シーズン目で初のアウェイ勝利!
■アウェイ初勝利。スタッツでもNZチームを圧倒
スーパーラグビーの「サンウルブズ」が大きな1勝をあげた。
3月2日、サンウルブズは敵地ハミルトンで、リーグ優勝2回を誇るニュージーランドの強豪チーフスと激突。
開始そうそう、フランカー松橋周平がトライ。直後にヘイデンパーカーがペナルティーゴールを決め、開始6分で10-0。粘り強いディフェンスでそのまま前半をノートライに抑える。後半も1トライを追加。30-15の快勝だった。この戦いを報じた、ニュージーランド・ヘラルド紙には“Chiefs stunned by”「チーフス唖然」という見出しも。
サンウルブズは4シーズン目にして、アウェイでの連敗を24に止め、記念すべき初勝利となった。
チーフスはこの試合「オールブラックストリオ」を欠いていたものの、中心選手、ロックのブローディー・リタリック、スタンドオフに入ったダミアン・マッケンジーらは出場。しかしサンウルブズはタレントの強みをうまく消し、彼らの見せ場はなかった。
スタッツも見てみよう。ゲインメーター(ボールを持って走った距離)では、サンウルブズ605に対し、チーフスは409。運動量で上回り、フィールドを存分に駆けた。
ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンと南半球の強豪チームに揉まれるリーグで苦戦が続いていただけに、王国に対するこの勝利は大きい。このチームがワールドカップの日本代表になるわけではないが、「世界は遠くない」という勇気を選手にも、ファンにも与えた。
サンウルブズ、次戦は9日。チーフスと同じくニュージーランドのブルーズとあいまみえる。2シーズン前にも勝利した相手を再び叩き、秩父宮に帰ってきてほしい。