万国共通の愛情表現「キス」。その絵文字・顔文字にも文化の違いがこんなに出る
絵文字進化論第5回
2月14日のバレンタインデー、そして3月14日のホワイトデー。この恋人たちの季節はチョコレート?だけではなく、恋愛に関わる顔文字・絵文字もたくさん送られているでしょう。愛情を表す絵文字には、キスマーク?、カップルの絵文字?、ハート類❤など、少なくとも40個の絵文字がありますが、今回はその象徴といえる「キス」についてご紹介します。〈連載「絵文字進化論」第5回〉。
■キスの絵文字
キスの絵文字といえばこの4つ☟
〈①~④出典:Twitter [CC BY 4.0]〉
この中で圧倒的に人気なのは④「投げキスの顔」のようです。昨年のBrandwatch “The Emoji Report”によると、キスの絵文字のうちこの④「投げキスの顔」が唯一、ツイッターで人気のある絵文字トップ20に入っています。
人気の理由は、デザインの可愛らしさ。そして実際のキスではなく投げキスで、気軽に幅広く使えるからでしょう。もちろん相手によりますが、友達とのやり取りや挨拶としても使えちゃいそうですね。ポルトガル、スペイン、フランス、中南米の一部など、挨拶としてのキスの習慣がある国では、この顔文字が恋愛に限らずよく使われています。
ベーシックなのは①「キスの顔」ですが、どうでしょうか。なんだか無表情というか、あまり真剣に見えませんね (笑)。Emojipediaによれば、この絵文字はキスではなくて、こんな感じで♬ 口笛と解釈されることもあるそうです。(https://emojipedia.org/kissing-face/)
次は②「にこやかなキスの顔」ですが、これはもう少し愛情深い印象を与えます。
そして、目を閉じて、さらに頬を赤く染めたこの③「目を閉じたキスの顔」は、本格的なラブラブキスに見えますね。