スマホの使いすぎが脳を壊す。ビジネスマンこそ適度な距離をとれ
まずは電車・ベッド・トイレのスマホ使用をやめてみよう
■「スマホ脳疲労」の解決策とは?デフォルトモードのススメ
すべきは、脳をワーキングモードからデフォルトモードネットワークが働くように切り替えること。
「デフォルト」という英語は直訳すると「初期的」とか「基本的」となりますが、要は脳を「使っていない」と思われている状態です。具体的に言うと、シャワーを浴びていたり、ぼーっと電車に乗っている時がこれにあたります。
ビジネスマンであれば休み時間などに意識的に、ぼーっとする時間を作ってみましょう。本当は昼寝をしてしまうのがいいのですが、それができないときは腕組みをしてなにか考えるフリをする。あるいは、“マインドフルネス”のように、目をつむって深い呼吸をして、心を整えてみるのもよいでしょう。
ちなみにこのデフォルトモード、思わぬ効用もあります。脳の中にたまっているメモリを整理してくれたり、アイデアが生まれたりするのです。
かのアインシュタインはひげそりの瞬間に、重要なアイデアを思いついたというエピソードも残っています。また中国では古来、アイデアの「三上」が唱えられてきました。これは、馬上(馬に乗っているとき)・枕上(寝床に入っているとき)・厠上(便所に入っているとき)に文章のアイデアを思いつきやすいという欧陽脩の言葉によるものです。馬上は現代では電車になると思いますが、この三上でスマホから離れることができれば、仕事の新しい企画が生まれる可能性も。ぜひお試しを。