ビューティー&ヘルスケア領域を切り拓く、アデランスの挑戦と覚悟
「美眉サロン」事業を皮切りとした美容・健康領域での勝算
毛髪関連事業におけるリーディングカンパニー「アデランス」は、さらなる進化に向けて『ビューティー&ヘルスケア』領域での事業を加速させている。そのわかりやすい一つの例が、こちらでも取材した眉毛ケアを専門に行うサロン事業だ。
髪から眉毛、そしてその先へ…。総合ウェルネスカンパニーへ邁進する同社・津村佳宏社長(以下「津村社長」)と国内事業を統括する陰山昌利専務(以下「陰山専務」)のお二人に話を聞いた。
■ビューティー&ヘルスケア事業への本格参入
多くの方は「アデランス」という企業名をご存知かと思うが、それは「ウィッグメーカー」としての認知がほとんどであろう。もちろん、それは正しい。しかし、毛髪関連事業におけるリーディングカンパニーでありながら、同社のベクトルは眉毛ケアのサロン展開などに顕著な「ビューティー&ヘルスケア」領域、そしてその先にも向けられている。
「海外ではまだまだ毛髪関連事業の伸びしろはありますが、国内を見た場合は、それほど成長の余地はありません。そこで、ここ数年は巨大市場である『ビューティー&ヘルスケア』領域に向けた準備や調査、テストを行ってきました。現在注力している眉毛サロン『ビューステージ アイブロウサロン』以前にもアデランスサロンやネイルサロン、ヘッドスパサロンなどの運営を通じて、様々な知見やデータを蓄積してきました。今後はその流れを加速していきたいと考えています」(津村社長)
すでに数年前から成長戦略に織り込まれていた美容事業だが、その中で「眉毛」に注力した理由は何だったのだろうか。これについては国内事業を統括する陰山専務が説明してくれた。
「調査によって、眉毛については多くの方が悩みを抱えていることがわかりました。それならば、アデランスの強みを活かし、解決していこうと考えたわけです。私たちには立地に恵まれた既存店舗が100以上もあります。しかも、完全個室で衛生管理もできています。お客様へ有資格者による質の高い施術を、安心できる快適な環境でご提供できるのです。まだ半年ほどのデータとなりますが、ありがたいことに、すでに累計では、1万人以上のお客様にお越しいただいています」(陰山専務)
現在(7月末時点)では、24店舗の展開だが、採用と研修を丁寧に進めながら、順次店舗数を増やしていく予定だという。
■内面も外見も美しくなることこそが「健康」
眉毛サロン事業に着手したことで、同社はすでにこれまでとは異なる属性の顧客獲得に成功している。眉毛サロンを訪れた20代の女性にとって、アデランスはウィッグメーカーではなく、美容関連企業なのだ。
「これは大変意義のあることです。例えば私たちが開発しているドライヤーなどの美容商品についても、点ではなく、美容事業の延長線として自然につながっていくことを期待しています」(津村社長)
「また、美容領域ではプロモーションの方法論についても多くの気づきがありました。SNSや口コミではお客様の素直な反応がわかりますし、良質なサービスやプロダクトは自然に拡散されるため、ありがたいです」(陰山専務)
このように、ビューティー&ヘルスケア領域への挑戦は、同社に様々なものをもたらしている。また、それ以外にも、中高年層が同社に抱いていたパブリック・イメージも変化していきそうだ。
老舗企業である「アデランスが運営している眉毛サロン」という信頼を根拠に、中高年層の美意識変容のきっかけにもなり得るのではないだろうか。
「『アデランスがやっているから』ということが安心感につながっているのなら、それはまさにブランド力ということですから、大変嬉しいですね。もちろん何歳になっても美しくなることは良いことです。何より、悩みが解決したり、外見に自信がつくと気持ちが前向きになる。それこそが健康な状態だと考えます。私たちが毛髪関連事業で培った知見や技術によって、さらにお客様の笑顔を増やしていくことができれば、私たちももっと頑張れます」(津村社長)
外見、そして内面の充実。それをサポートするのが同社が標榜する「トータルウェルネスカンパニー」なのだ。
■自社の強みを活かし、笑顔を創出する企業
「社員満足・お客様満足・企業の社会的責任」、この「三方良し」経営がアデランス事業の基礎である。例えば眉毛サロンについては同社女性社員からの後押しもあったという。そして顧客に対しては安心、快適な環境下で質の高いサービスを提供し、さらに、有資格者には「アイブロウィスト」という新しい出口を創出するなど、全ステークホルダーにポジティブな体験を生み出している。その上で、同社は新たな顧客やデータを獲得した。
「今後は眉毛の育毛なども可能になるかもしれません。また、すでにまつ毛についてはプロダクトもできています。当社の強みを活かした、この領域で私たちにできることは、まだまだあると考えています」(陰山専務)
「毛髪関連事業についてはさらに極めながらも、三方良しの理念とベンチャースピリットを持ってビューティー&ヘルスケア事業を切り拓いていく…トータルウェルネスカンパニーであるアデランスに是非ご期待ください」(津村社長)
創業50年を超えたベンチャー企業の確かな信念と覚悟、そして、これからの取組みに引き続き注目したい。
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『ビューステージ アイブロウサロン 新宿東口』
■住所 :東京都新宿区新宿3-36-10 ミラザ新宿8F
■営業 :平日10:00~18:30/土日祝 9:00~17:30
■定休日:火曜日(年末年始を除く)
■電話 :070-1358-0346