お浄土までぶっとばせ!運転技術向上&健康維持に効く、ドライビングレッスン
松田秀士 スローエイジングドライビングレッスン④
■ストレッチは主に肩甲骨を重点に
同時に、加齢とともに体のしなやかさも衰えてきます。特に肩こりなど、首から肩へのしなやかさの維持は日常の快適さにもかかわってきます。
そこで松田氏が勧めるのは「肩甲骨ストレッチ」。肩甲骨とは、背中に2枚ある腕の動作に大きく関わる骨で、その周囲の筋肉をほぐすことにより、肩、首の辛さが大きく軽減されます。
「ストレッチのやり方は、両手を目の前で交差するように組んで、その腕をそのまま耳の上まで持ち上げ、持ち上げたらぐるぐる回してみるだけでOKです」と松田氏。
「この動作は、両手の持ち方を変えてみるなどしても、また効き方が違います。ストレッチは筋肉をほぐす気持ち良さが重要なので、色々と試してみてください」。
■総合走行レッスンは「オートテスト」風
当レッスンは、やはりクルマの運転好きが集まったので、午後は思い切り走って楽しんでもらうメニューを用意しました。
JAF競技に「オートテスト」という種目があります。パイロンで作ったコースでタイムを競うジムカーナに似た競技ですが、バックでの車庫入れなども含めた、日常の運転に近い車両感覚が必要とされるのが特徴。
今回は、その「オートテスト」の松田氏風アレンジのコースで、これまで体験したステアリング操作やブレーキング操作の総合的なアクションに慣れるトレーニングを行いました。
コースは、車庫入れあり、パイロンスラロームあり、180度ターンありのバラエティに富んだレイアウト。
スラロームをこなして高速コーナーを抜けた出口に車庫入れがあり、前進で車庫入れした後にバックで再び車庫入れ、そこから180度ターンをふたつこなしてゴール、とクルマのコントロールや判断力が養えるコースです。
参加者はステアリングの素早い切り返しや、それに伴うアクセルワーク、また狭くパイロンで仕切られた車庫への正確な駐車などを一連の走行で養います。
もちろん、パイロンは柔らかいので、万一ぶつかって色がついてもワックスで綺麗に落とせますし、180度ターンなどタイヤに厳しいコーナーには水を撒いて参加車の負担リスクを軽減。
また水を撒くことによって路面が滑りやすくなり、テクニックがあればドリフトも決められる奥の深いコース。
愛車の車両感覚を磨くメニューを楽しく体験できるとあって、皆さんコースが走行可能な時間ギリギリまで目一杯楽しんでいました。
レッスン当日はトヨタ86GR、カローラスポーツ、ハイラックスといったトヨタ自動車(株)の最新試乗車も自由に乗って走らせることができ、気分転換を兼ねてトヨタの最新モデルの実力を堪能されていました。
実はこの記事では、まだまだご報告しきれなかったサプリメントの重要性やちょっとした器具を使ったトレーニングや簡単ストレッチ、目の健康チェックなどさまざまなメニューがあったのですが、それはまた次の機会のお楽しみに。
クルマを楽しく運転すること自体も若さを保つ秘訣ですが、そのためには幾つになっても安全に、的確に、スピードと機械との対話を楽しめる自分でありたいもの。
その第一人者である松田氏が主宰したスローエイジングドライビングレッスンは、クルマの運転テクニックと、日常の健康維持両方に効く、手軽で楽しめるユニークなメソッドにあふれていました。
その極意は、これからも一個人本誌を通じて紹介していきたいと思います。
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