相鉄・JR直通線用の新型電車12000系に試乗
令和元年、新宿方面への乗入れで相鉄も新時代に突入
やっとのことで出発し、次の天王町を通過すると、右側にはJR東海道本線と横須賀線の線路が現われる。ここでJR線と直通してもよさそうだが、様々な事情から簡単にはいかず、西谷から分岐することになったのだ。JRの15両もの長大編成の電車が行きかっているのを見ながら、12000系は減速して西横浜駅のホームに横付けとなる。予定では西横浜駅下車となっているのだが、単純にこのホームで降りるのではなかった。
一旦停車の後、12000系は動き出し、ホームの横浜駅寄りで本線からはずれて側線に入る。しばし停車して、本線を走る電車をやり過ごし、やっとのことで西横浜駅脇にある留置線に進入すると、ここが終点だった。乗ったとき同様、ホームのない線路なので、タラップのような仮設の階段を恐る恐る下って地上に降り立った。
何本かの線路が並ぶ留置線の脇で待機していた貸切バスに乗り換え、JR直通線開業と同時に誕生する羽沢横浜国大駅へ向かい、レール締結式と駅構内を見学した。
着々と開業準備に追われる相鉄・JR直通線。元号も令和に代わり、新時代がスタートするとともに相鉄も新時代が始まる。12000系が新宿方面へ乗入れるのを楽しみに待ちたいと思う。さらに、2022年に予定されている相鉄・東急直通線。こちらは、すでにデビューした同じヨコハマネイビーブルーの20000系が走ることになる。大きく変貌を遂げようとしている相鉄線の今後に期待したい。
取材協力=相模鉄道
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