3年間。本気で婚活した結果、
自分の選ぶ未来に自信が持てました
-83人と出会った、ある婚活女子のリアル-
|婚活と恋愛の違い
わたしを愛してくれる人が欲しい。
すべてを肯定して欲しい。
受け止めて欲しい。
そういう気持ちで始める婚活はうまくいかないことが多いようです。ワガママだから? 自己中的な動機だから? そうではありません。自分の足りないものや、満たされないものを補うための「手段」として婚活を使うのは、あまりに効率が悪く、傷つくリスクが高いからです。
ここまで話したとおり、婚活の場であなたを肯定してくれる人が現れる可能性は限りなく低いです。では、あなたが20代前半で、モデルのような美女なら違うでしょうか? いえ、彼女たちは別の意味で傷ついています。年齢や見た目だけでチヤホヤされる、そんなことに喜んでいる婚活女性はいないと断言します。
若くても美人でも、たくさんのものを持っていても、だから婚活がうまくいくとは限らないのです。むしろ遊び目的の男に絡まれたり、ハイスペだけど不誠実な男に捕まるリスクが高いのです。
婚活は自己否定の繰り返しです。更に他人からも否定されます。
婚活を通して自己肯定感をあげたい、誰かに認めてもらいたいと思うのはやめましょう。少なくとも自分を好きじゃないと、婚活は難しいです。自分の代わりにもっと愛が欲しい、その相手を見つけることはできないのです。
「婚活とは、シンプルに結婚を目指すこと」
愛されたい。癒やして欲しい。そういう感情は婚活において「邪魔」であり、結果としてさらにツラい事態を招くことすらあるのです。
|婚活による意外な効能
また、過酷なメッセージ交換とアポをこなすのに重要なのが「セルフコントロール」です。
1人の人と複数回会うこともあるので、私の場合は100回以上は婚活のために出かけていたことになります。当然そこに、仕事や友人関係の付き合いも差し込まれます。すでにそこそこ忙しい社会人が、婚活相手とのコミュニケーションの時間をどう捻出するか。
仕事終わりに会うのであれば、だいたい19時頃の待ち合わせになります(自分の身を守るためにも開始時間はこれ以上遅くするのはよくありません)。そうなると、定時退社は必須。突然の残業も避けなければなりません。
私は83人と会いましたが、一度もドタキャンや遅刻をしたことはありません。こういう当たり前のことをきちんとやることは自分にとって自信になります。それに「あの時こうしていれば」という後悔のポイントを減らすことも、婚活には重要なのです。
また、婚活のためには時間を効率的に使わざるを得なくなります。食事の回数が増えるためジムへ通ったり、日頃の食事を節制するようにもなるでしょう。相手の仕事や趣味について把握する時間も必要です。重要なのはこれを楽しみながらやることです。楽しくなければまず続きません。だから、相手への好奇心を持つことが大切なのです。私は婚活に集中する期間は定期的な習い事はせず、身軽でいることを心がけました。というより、そうしないと物理的にも精神的にも持たなかったのです。
「なにをそこまで」と、振り返ってみて思うこともありますが、短距離走のつもりで臨まないと走る気力は沸きません。また、一度立ち止まったらエンジンをかけるのがどれだけ大変かを身にしみて感じていたので、ひたすら前に進むだけだったのです。
ある時期に17連敗した時は流石に堪えました。「もう二度と誰にも好かれないのか」と、自暴自棄になりましたが、足を止めることだけはしませんでした。半分は意地だったかもしれません。
結局、縁ある相手と出会うことができて婚活をやめましたが、彼と出会わなかったとしたら、次にピンと来る人が現れるまで頑張るか、婚活以上にやりたいことが見つかるかするまで走り続けたと思います。
やれるだけのことをやる、というのは自分への誓いは最後まで持ち続けていました。
人生で初めてまつげエクステをし、パーソナルカラー診断やメイクレッスンにまで行きました。それは決して結婚のためとか、男のためではなく、私は変わっていく自分がだんだんと楽しくなったのです。
婚活をこじらせている人の中には「男のためにそこまでやりたくない」と言う人もいます。
おしゃれも自分磨きも、自分のためです。自分を殺すと考えるとツラいけど、新しいチャレンジだと考えれば少しは気が楽になりませんか? 自分を苦しめる言葉や思考を変えて、自分のために動いてみましょう。そうすると、婚活へのキリキリした気持ちがほぐれて、前向きな一歩を踏み出せるような気がします。
|結婚することが幸せですか?
さて。ここまで書いてきてなんですが、私は結婚がいいものか、結婚すれば幸せになれるのかについてはかなり懐疑的です。
自由やお金は減るのに、プレッシャーや新たな悩みが増える。独身でいれば、私はずっと人生の主人公として生きていけます。自分のことだけ考え、好きなように時間とお金を使い、寝たいときに眠り、旅に出たいと思ったら誰の許可も得ず飛行機に飛び乗ることも可能です。
でも結婚し、妻という存在に『ステップアップ』してしまうと、もうそう自由気ままには生きていけないことはわかっています。仕事もセーブしなくてはいけないし、家庭の事情により大好きなことを捨てなきゃいけなくなるかもしれない。それはとてもツラいし、自分が自分でなくなるように恐ろしく感じます。
それでも「一緒にいたい」と思える相手に出会えたこと自体は嬉しいと思っています。婚活を通して自分の人生の中に「結婚」という可能性を見出すことができたのです。
状況は今後どう変わるかわかりません。うまくいくのかも未知数です。それでも、選択肢もない状態から、結婚というものが選べる状態になったことは嬉しいことだと思っています。
残念ながら、独身者への風当たりの強さや、既婚者の上から目線はしばらく変わることはないでしょう。結婚することで、人生の大波を少し和らげられる、雨風をしのげる人もいると思います。結婚とはそれぐらい打算的でもいいというのが今の私の考えです。
お互いの利害が一致して、一緒にいることを選ぶ。隣りにいる意味が愛ではなくても、人生の助けになるならいいのではないでしょうか。
そんな人生は嫌だ?寂しいと思いますか?
それならばあなたは婚活に向いていないのかもしれません。いわゆる世間の婚活と、恋人を作ることは分けて考えましょう。「恋人が欲しい」と「結婚したい」をごっちゃにしてしまうと、自分が苦しくなるからです。
|ゴールは結婚とは限らない
人はわかりやすく「婚活、独身女性、アラサー」とまとめますが、私たちはそんなわかりやすい枠に収まった集団ではないはずです。
婚活のゴールを「結婚すること」だけにするのはやめませんか?
あなたが目指している生き方を、もう一度考えてみませんか?
婚活を敬遠しているあなた。
もしかしたら、婚活を通してなにか新しいことを知り、見たこともない世界や新しい自分に出会えるかもしれませんよ。
もちろん、婚活をしないという選択もあります。やっても傷つくだけで結果はかわらないかもしれません。でも、「どうせ何も変わらないし…」と思っているだけなら、それは反論できます。
結婚できるかはわからないけれど、自分と向き合うことで必ず自分自身は変わります。そして、私の拙い経験則ですが…その多くはあなたを良い方向へ変えてくれるでしょう。
少しでも結婚へ期待感を持っているなら、婚活にチャレンジしてみて欲しいと思います。もしまったく興味が持てなくても、婚活している人に対しては暖かく見守ってあげてください。
そして…いかがでしたでしょうか?
私の3年間の婚活経験が、いま婚活を意識されている、または婚活中である貴女にとって少しでも意義のあるものになっていれば良いのですが…。
本稿ではすこし総花的な内容で書かせていただきましたが、
次回以降はよりリアルなわたしのエピソードや、その時の気づきなどについてnoteの方で綴っていこうと考えています。もしコメント(お悩みや質問など)を頂戴できましたら、その回答的なものを盛り込んでいきたいと思っていますので、お気軽にどうぞ(というか、募集します!)。
次回も読んでもらえたらとても嬉しいですm(__)m