消費増税も吹っ飛ばす破壊力。「MMT」(現代貨幣理論)の正体
トンデモ理論か、日本を救う切り札か。
■消費税は何を減らす?
だから、税金を課して、消費や投資を抑えて、インフレを止めるのです。
ただし、税金を重くし過ぎると、今度は、インフレの反対、すなわちデフレになります。
この場合、税金は、物価を調整するための手段だということになります。
他にも、税金には、重要な役割があります。
例えば、高所得者により重い所得税を課すと、所得格差を是正できます。
また、温室効果ガスの排出に対して、炭素税を課すと、温室効果ガスを抑制できます。
このように、税金は、抑制したいものや減らしたいものに課すことで、経済をうまく調整するのに使うのです。
ですから、税金は、財源確保の手段ではなく、経済の調整の手段として、必要だということです。
これが、MMTの、最も初歩的な説明です。
しかし、この最も初歩的な説明だけでも、破壊力が抜群なのです。
例えば、先ほど説明したように、税金は、温室効果ガスの排出に対して課すと、温室効果ガスを減らせます。
ということは、消費税は、何を減らすのでしょうか。
消費に税金を課しているのですから、当たり前ですが、消費を減らすことになります。
さて、今年、消費税を増税する予定ですが、そうなると、消費が減ります。
消費を減らしたら、当然、不景気になり、国民生活は苦しくなります。
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日本のMMT[現代貨幣理論]ブーム仕掛け人・中野 剛志の簡単解説。
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世の中のカラクリをここまでバラした。