消費増税も吹っ飛ばす破壊力。「MMT」(現代貨幣理論)の正体
トンデモ理論か、日本を救う切り札か。
■増税とインフレ・デフレの関係
それなのに、どうして、消費を減らしたいのでしょうか?
えっ、消費増税は、社会保障財源を確保し、財政赤字を減らすために必要?
でも、自国通貨建て国債はデフォルトしないというのは、財務省ですら認めている事実ですよ。
デフォルトしないならば、財源を確保する必要なんて、ないじゃないですか。
こういうことを言うと、「そんなこと言ったって、財政赤字が大きくなり過ぎたら、インフレが止まらなくなるじゃないか!」と批判されるでしょう。
この批判は、まったく、その通りです。
実際、MMTも、財政赤字を増やすと、インフレになると言っています。
でも、ということは、逆に財政赤字を減らしたら、インフレの反対のデフレになるはずですね。
ところで、日本は二十年もデフレで苦しんでいて、安倍政権はデフレ脱却を掲げています。
つまり、安倍政権は、インフレにしたいわけです。実際、インフレ率2%という目標を掲げています。
そうだとしたら、安倍政権は、インフレを実現するために、財政赤字を増やさなきゃ、いけないはずですよね。
それなのに、消費増税で財政赤字を減らしたりなんかしたら、どう考えたって、デフレはひどくなるでしょう。
そもそも、安倍政権は、2%のインフレ率を目標に掲げています。
だったら、2%のインフレ率という「行きつく先」まで、財政赤字を拡大すればいいではないですか。
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日本のMMT[現代貨幣理論]ブーム仕掛け人・中野 剛志の簡単解説。
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