トライアウト受験とコンビのこと
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記!<3>
お笑い芸人としてどう生きるか、一生について考えた
友だち以上家族未満の関係
前回トライアウトについて書く前に、僕が悩んだことを書いた。
ご存じのとおり、ここからトライアウトを受け、愛媛マンダリンパイレーツに入団させてもらうことになる。本来なら、そのトライアウトのことを早く知りたいよ、という人が多いのだろうけど、もう少し僕のことを知ってもらいたいと思って、今回はちょっと野球の話から離れて、360°モンキーズについて書かせてもらいたい。それは、僕がなぜプロ野球選手に挑戦しようと思ったのか、にも関係してくることだから。
次回は必ずトライアウトについて書くので……(笑)。
さて今年、杉浦双亮と山内崇はコンビを組んで19年目を迎えた。
前にも書いたとおり、僕たちは高校時代の同級生。一緒にいた時間は25年になる。だから関係としては、友だち以上家族未満、みたいな感じだ。
そのなかで僕たちの現在地点としたら……芸人としてはすごく重要な時期にさしかかっているという思いがあった。
振り返ってみれば2004年。フジテレビの『とんねるずのみなさんのおかげでした』という人気番組でやっているコーナー「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」がすごい人気で、マニアックモノマネブームともいえるような時代があった。そこに出演させてもらっていた僕たちは、そこで世のなかの人たちに少しは認知してもらえるようになったと思う。
でもそれも12年前の話だった。