トライアウト受験とコンビのこと
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記!<3>
お笑い芸人としてどう生きるか、一生について考えた
相方の気持ちが知りたい
僕は性格としても大雑把なほうなんだと思う。
だから実は40歳が目の前にある、ということで不安を覚えるようなことはなかった。でも、それより先、自分の芸人としての人生、杉浦双亮としての人生そして360°モンキーズとしての将来については漠然とした不安がつねにどこかにあったと言っていい。
周りの人がどう思っているかは分からないけど、僕は弱い人間だ。
だから、それを相方といろいろと話し合って、その弱さを埋めて行きたかった。けれど、その相方の心が分からない。
それは本当に不安だった。
あるとき、そんな心境を親しい人に打ち明けたとき、「解散」とかを考えたことないの? と聞かれたことがある。
思い返せば、それは一度もなかった。
僕自身まだまだ未熟だし、相方があって360°モンキーズは成り立っているし、ひとりになってやっていけるかって言ったらそれは無理だし……。
なにより、ふたりでなにかを成し遂げることができればそれが最高の形だという思いがあった。
だからこそ、相方の気持ちが分かりたかった。
そうしたとき、独立リーグのことを知った。前回書いたように「今回は動こう」と思った。