カタカナの「ツ」が海外の顔文字に使われ大人気!なぜなの?
絵文字進化論第6回
■欧米で超人気になった¯_(ツ)_/¯
さらにさらに、¯_(ツ)_/¯のように「ツ」をスラッシュや括弧で挟んで、上半身を表す顔文字もあります。これは肩をすくめて手のひらを上にするポーズで、「さあ」「知るものか」「どうしようもないな」「どうでもいいわ」など幅広く意味を表現できるものです。英語では「shruggie」(shrug「肩をすくめる」から)と呼ばれていて、ロシア語では「пожималкин」と言いいます。同じく「肩をすくめる」の意味です。
この¯_(ツ)_/¯は、2010年頃に使われ始めてから、2015年をピークに欧米のSNSで爆発的な人気を得ました。人気のあまり¯_(ツ)_/¯の歴史を追究する記事まであらわれたほどです。(参考:https://theawl.com/the-life-and-times-of-%E3%83%84-39697541e6ac#.4qm4377re)
さらに¯_(ツ)_/¯はTシャツのデザインで使われるまでにもなったんです。
これほど人気者だった¯_(ツ)_/¯は、2016年にUnicode 9.0のバージョンに追加され、絵文字化を果たしました。
カタカナの「ツ」から絵文字につながるとは…予想だにしない展開でした。
興味深いのは、¯_(ツ)_/¯はJapanese
¯_(ツ)_/¯のお手上げのジェスチャーも欧米では一般的ですが(私の2
日本人は、「疑い」や「当惑」を表す時には首を軽くかしげるほどで、肩をすくめたり、手で大げさなジェスチャーしたりすることは滅多にありません。日本では¯_(ツ)_/¯が人気がないもう一つの理由は、こうしたボディランゲージ習慣の有無にあるのでしょう。